大相撲

鶴竜優勝の足跡

2018年4月4日

三月場所は千秋楽を待たずに鶴竜が4回目の
優勝を決めた。昨年(平成29年)は6場所中
5度休場という窮地に陥った。フル出場した
三月場所も10勝5敗と平凡な成績に終わって
いる。それを思えば、よく立ち直ったもので
ある。
180325千秋楽表彰 094
<H30年三月場所 鶴竜4回目の優勝>

鶴竜は技能賞を6回受賞していることから
わかるように、うまさで取る相撲である。
うまさが手順通りにいけば問題はないが、
パワーに圧倒されると勝利の方程式が崩れる。
それでも4回優勝し、優勝同点が2回ある。
昨年以外は毎年優勝してきている鶴竜の優勝
をふり返ってみる。

鶴竜の初優勝は大関12場所目であった。大関
7場所は1ケタ勝利であったわけだから、
大関在位の半分以上にあたる。そのせいか
鶴竜の大関在位は低迷感がある。その鶴竜が
大関11場所目の平成26年一月場所、千秋楽
白鵬に勝って14勝1敗で優勝決定戦にもち
こんだ。決定戦では白鵬に及ばなかったもの
の、大きなステップを踏み出した。
140323千秋楽表彰 047
<H26年三月場所 鶴竜初優勝>

翌三月場所、3日目隠岐の海に敗れながら
白星を重ね、横綱日馬富士、大関稀勢の里、
横綱白鵬を撃破して初優勝を達成した。9勝、
14勝優勝同点、14勝優勝で横綱昇進を決めた。
旭富士から日馬富士まで続いていた連続優勝
での横綱昇進は鶴竜でストップした。鶴竜は
鏡里、吉葉山、柏戸、2代目若乃花、三重ノ
海同様初優勝だけで横綱に昇進した(横審
誕生以降)。後に稀勢の里も初優勝だけで
横綱に昇進している。

鶴竜は横綱に昇進したものの優勝は遠かった。
チャンスが来たのは横綱9場所目の平成27年
九月場所であった。この場所は横綱白鵬、
日馬富士が休場であった。鶴竜と優勝を争っ
たのは若手の大関照ノ富士であった。
千秋楽2敗の鶴竜と3敗の照ノ富士が激突
した。照ノ富士は本割で勝ったが、優勝決定
戦を鶴竜が制して横綱初優勝を苦労の末成し
遂げた。
150927千秋楽幕内 834
<H27年九月場所 優勝決定戦で照ノ富士
を退ける>

3回目の優勝は平成28年の十一月場所であっ
た。この場所は横綱日馬富士、白鵬、大関
稀勢の里が取りこぼすなか、鶴竜は初日から
快調に白星を重ねた。稀勢の里に1敗はした
もののそのまま逃げ切り、14勝1敗で3回目
の優勝を達成した。
161127千秋楽表彰B 292
<H28年十一月場所 3回目の優勝 旗手勢>

そして今回の優勝は、平成29年の不振で進退
をかけた場所で11勝をあげた翌場所で実現
したわけである。熱狂的な鶴竜ファンは、
もう1回優勝して5回目まで数字を伸ばす
ことを念願している。

JAPANがつく番組を見ています。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

マーク2カ所をクリックして支援して
ください。

よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村 

相撲 ブログランキングへ 

↑↑↑↑↑↑↑↑ 

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲
-

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.