大相撲

貴乃花親方の変身

2018年4月1日

貴乃花親方がこれまでの言動を平謝りに謝っ
て一見落着した。平成28年の理事長選挙に
2対6で敗れたときは「すがすがしい気持ち」
とか「八角理事長のもとで」と語っていたが、
日馬富士暴行事件勃発後に協会首脳と表立っ
た対立関係にはいった。その言動は留まる
ことを知らず、三月場所直前、内閣府への
告発状にまで発展した。
170609富岡八幡宮 155-2
<貴乃花親方>

1.言いたいことがあるなら、協会内部で
堂々と議論すれば。
2.協会から給料をもらいながら、協会に
非協力的なのはおかしい。
3.そんなに協会がいやならやめれば。

様々な意見が出されたが、1つはっきりして
いることは、貴乃花は協会をやめるわけには
いかなかった、ということである。あくまで
協会を正常方向に導く姿勢を貫くしかなかった
(人によっては協会に揺さぶりをかけている、
という見方をしているが)。なぜなら大相撲
を興行できる団体は日本相撲協会しかない
からである。

昭和2年、東京相撲と大阪相撲が合併した。
2団体が1つになったのである。昭和7年
春秋園事件で別団体が誕生したが、長くは
続かなく多くの力士は協会に復帰した経緯が
ある。
180318風景 011
<貴乃花が無断欠勤した大阪府立体育館>

今貴乃花がとびだしても誰もついていく者は
いない。プロレスなら、少人数とレフェリー、
リングアナとリングがあれば成り立つだろう
が、大相撲はそうはいかない。行司、呼び出し、
床山、経理、事務員は必要である。その上で
興行システムを確立しなければならない。
テレビ中継もなければ、国技館もない。これ
では先行きがない。

親方になれない白鵬に対して、白鵬を批難
する相撲コメンテーターが「白鵬は別団体を
つくれば、相撲協会より人気がでるかもしれ
ない」という趣旨を述べたが、同じ理由で
別団体は成り立たない。
180311初日十両 242
<貴公俊>

大相撲の興行は1つの団体でのみで成立して
いる。貴乃花親方は何があってもどんな批判
があっても日本相撲協会に留まる以外の道は
なかったのである。貴公俊の暴行事件がなく、
突っ走り続けていれば、親方生命は危うかっ
たかもしれない。そういう意味で貴公俊を
守らんとした姿勢は、転換期になったことに
なる。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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