今場所の見所の1つに4場所連続休場明けの
稀勢の里と鶴竜がどこまで持ち直すか、が
上げられる。4場所の成績は、稀勢の里が
12勝15敗33休、鶴竜が3勝6敗51休と悲惨な
結果を残している。ブランンク後の初日は
誰しも不安ななかのスタートとなるのが常で
ある。
<立ち合い勝ちした鶴竜(右)>
鶴竜の引きは負けを呼ぶ、は定説となって
いる。鶴竜対北勝富士戦のポイントはそこで
ある。だが、今日の鶴竜は力強かった。立ち
合いから北勝富士を圧倒して、相手のあごを
上げてからの引き落とし。パワー相撲の北勝
富士に立ち合い勝ちした。
<勝利が逃げた稀勢の里(左)>
稀勢の里対貴景勝。先場所稀勢の里は負けて
いる。パワー相撲に対し稀勢の里はつかまえ
にいくのか、パワーで対抗するのか。両者
当たりあって突き押しの応酬となった。稀勢
の里前に出るも貴景勝まわり込む。そして
逆襲。稀勢の里、西土俵に詰まってから左
からおっつけ、右のど輪で向こう正面に出る。
だが、貴景勝は稀勢の里の右腕をとったり。
稀勢の里の体が早く落ちたのが、肉眼でも
わかった。貴景勝の突き押し、最後の粘りは
すばらしい。稀勢の里は、勝利が逃げていっ
た相撲であった。
<かろうじて勝った白鵬(右)>
張り差し、かちあげを封印され、ハンディ
キャップ相撲を取らざるを得ない白鵬。対戦
相手は若手の突き押し相撲の阿武咲。立ち
合い、後退する白鵬。一瞬負けたかと思った
ほどの相撲であった。最後なんとか突き落と
しでしのいだ。だが、今後もハンディキャッ
プ相撲を続けるのであるならば、新たな戦法
を取らない限り、敗戦はまぬがれないと思わ
せる初日の相撲であった。
3横綱の初日はまさに3者3様の相撲であっ
た。
取組表がカラーになりました。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
↑↑↑↑↑↑↑↑