白鵬の今日の相手はまだ勝ち越せない豪栄道。
充実している白鵬は豪栄道を一蹴した。横綱
対大関とは思えない、何か段違いの実力差を
見せつけられた一番であった。それは日馬
富士対高安も同様であった。
高らかに全勝優勝を宣言した高安だが、これ
で6敗目である。これは高安の今後を暗示さ
せる不安な結果である。横綱候補どころでは
なく、今後大関としての責任を果たせるか、
不安視させるものである。
あるいはまだ1場所だけでは早計ではないか、
という見方があるかもしれない。だが、関脇
時代は圧倒的強さを発揮しながら、全休スタ
ートの前の山、途中休場の大受、1ケタ勝利
スタートの大麒麟、貴ノ花を見てきている
だけにどうしても不安がつきまとう。
時代は圧倒的強さを発揮しながら、全休スタ
ートの前の山、途中休場の大受、1ケタ勝利
スタートの大麒麟、貴ノ花を見てきている
だけにどうしても不安がつきまとう。
一昔前、専門誌の読者欄に「大関で9勝する
のと関脇で9勝するのは何が違うの」という
趣旨の少年ファンの素朴な疑問が載っていた
ことがある。
大関の責任勝ち星は、10勝以上、ときには
横綱以上の存在価値を示す。今場所の高安は
それとはほど遠い存在で終わってしまった。
<名古屋情報>
地方場所は取組表以外に読み物がついてくる。
今回は「大相撲青春の群像 平成の大関」と
題して霧島から高安まで紹介されている。
「七月場所の優勝力士 重責果たし五度目の
栄冠」として昭和45年七月場所優勝の北の
富士が取り上げられている。北の富士は横綱
3場所目であった。横綱対2関脇による三つ
巴となったこの場所の優勝争いの展開、北の
富士のプロフィール、出世街道などが紹介
されている。ほかに「相撲博物館の逸品
常陸山谷衛門横綱方屋入免許所」が写真つき