大相撲

新大関高安論

2017年5月31日

高安が正式に大関に昇進した。まずはおめで
とうと祝福したい。高安の口上は「大関の名
に恥じぬよう正々堂々精進します」であった。
高安は下のころだけでなく、入幕してからも
将来の大関候補として期待されてきたわけ
ではない。大関になれるのでは、と思われた
のはここ1年の話である。高安は突然力を
つけて大関に昇進したタイプである。

170107初日前日 149

高安を大関に押し上げた要因の一つに立ち
合いの破壊力があげられる。立ち合いで相手
をはね返すほどの威力だ。馬力相撲の琴奨菊
をはね返すほどのパワーだ。御嶽海、碧山
など他の馬力相撲相手に引けをとることは
ない。立ち合いの破壊力からの突き押しは、
威力を増している。四つ身はまだ白鵬、日馬
富士には及ばないが、ほかの力士には攻めて
から組むのなら有効になる。
170516三日目幕内 627
<五月3日目 琴奨菊対高安戦>

協会から使者が来て、正式に大関昇進を伝え、
それに対し新大関が口上を述べる伝達式。
こういうセレモニーが行われるのも、大関と
いう地位の特殊性をものがたっている。大関
の特殊性とは何か。まず、協会の看板である。
三賞はもらえない。だから優勝をねらうしか
ない。関脇以下に実力差をしめす。10勝以上
が責任の成績となる。ときには横綱以上の
存在価値を示す。

ところが、実際は大関に昇進したとたん1ケ
タ勝利に終始する。当然優勝争いはほとんど
できない。負けが込むと休場する。それは、
今も戦後も変わらない。まず、高安にはそん
な大関にはなってほしくない。
120204稀勢の里大関昇進披露宴 043
大関を大きく分けると横綱の可能性をもつ
大関か、最高位が大関止まりの大関のどちら
かである。大関になった以上常に横綱を目指
していた、と言っても、成績がまるでとも
なわなければ、それは単に意気込みであって
可能性ではない。現在4横綱が存在して、
横綱がほしい状況ではない。しかし、高安は
それにとらわれる必要はない。優勝を口に
したのは、自信の表れである。稀勢の里と
優勝を争うくらいの白熱した相撲を見せて
いただきたい。
130823-24レセプ_初日前段階 011

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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