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来年はどうなる 優勝

白鵬 15勝
白鵬 14勝1敗
照ノ富士12勝3敗
白鵬 14勝1敗
鶴竜 12勝3敗
日馬富士13勝2敗
150726千秋楽表彰 487●
<七月場所優勝の白鵬 左は旗手旭天鵬>
 
これが今年1年間の優勝力士である。これから何が読み
解けるか。まず、優勝レベルでは、14勝以上をあげたの
は白鵬一人である。他の力士は14勝、全勝には及ばなか
ったということである。その白鵬も昨年一昨年は年4回
優勝したが、今年は1回少ない3回であった。同時に追
いかけての逆転優勝はなかった(十一月場所)。
照ノ富士が初優勝して大関に昇進した。しかし、優勝は
1回きりであった。鶴竜・日馬富士は苦しんでの優勝だ
った。鶴竜は横綱昇進後9場所目の優勝であった。日馬
富士は前回優勝が2年前の十一月場所であった。優勝間
隔が11場所という長きに渡った。
150524千秋楽表彰 757●
<五月場所優勝の照ノ富士 左は旗手日馬富士>
 
さて、それでは優勝は来年どうなるだろうか。本来なら、
若手の照ノ富士が勢いで2、3回優勝するのが望ましい。
だが、今の照ノ富士に勢いは感じられない。そうなると
一番安定性がある白鵬が中心にならざるを得ない。ポイ
ントは休場である。休場が定例化すると当然優勝回数に
影響する。
鶴竜、日馬富士は大きな期待はもてない。鶴竜は横綱初
優勝こそ達成したが、横綱13勝以上達成はまだである。
日馬富士は前回の優勝から今回の優勝までの11場所間、
1度も12勝以上の成績はなかった。
150927千秋楽表彰 669●
<九月場所優勝の鶴竜 左は旗手青狼>
 
それでも優勝となると13勝があげられる力が必要である。
それができる力士は当然限られてくる。優勝は白鵬と照
ノ富士で4、5回いくのでは。優勝力士から日本出身の
日本人が消えて約10年になる。来年は記録に終止符をう
つためにも期待したい。その可能性があるのは稀勢の里
だけである。今年の稀勢の里は勢いにのれない場所が続
いた1年であった。ここまでくれば、へたに考え過ぎず、
自分の相撲を取ることに専念すべきである。
151122千秋楽パレード 088●
<十一月場所優勝の日馬富士 左は旗手照ノ富士>
 
今、相撲は大変な人気の中にある。重量級が主体の大相
撲では大味な相撲が目立ち、うっちゃり、吊り出しはほ
とんど見られなくなった。土俵の充実は簡単なことでは
ない。せめて優勝争いは熱い戦いが見たい。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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