大相撲

■名古屋初日 安定性欠いた横綱・大関陣

2015年7月12日

猛暑の七月場所が始まった。だが横綱・大関陣はそろいも
そろって安定性に欠けるスタートとなった。

碧山ー照ノ富士 
新大関のため注目度が高くなるのは当然であった。それも
若くて横綱を望め、先場所の優勝者となれば期待が大きく
なる。照ノ富士の動きは堅く流れるような攻めどころか
足がすべるというらしからぬ場面まであった。

稀勢の里-栃ノ心
先場所稀勢の里が負けている相手。先手を取って攻め
込んだのは栃ノ心。稀勢の里はこらえて土俵際で逆転
した。

鶴竜-逸ノ城
この日1番心配な取組である。しかし皮肉なことにこの
一番が最も危なげがなかった。逆に逸ノ城のもろさ元気の
なさが気になった。

妙義龍ー日馬富士
通常死に体というのは足技でくずれて重心を失い復元
できない相手に体重をかけ重ねもちになったら危険な
ため技をかけたほうが先に手をついても「かばい手」と
いって負けにならない。投げをうって相手が裏返った
とき勢い余ってやはり重ねもちになったときも同様で
ある。

150712初日幕内 936

ところが最近は両者死に体という形が出てきている。先
場所の日馬富士対佐田の海戦がそうだった。両者重心を
失ったあげく佐田の海が先に落ちた。しかし物言いの
結果取り直しとなった。

150712初日幕内 937

今場所は妙義龍・日馬富士両者重心を失い、復元できない
体勢で日馬富士が先に落ちた。軍配は日馬富士。物言いが
つくのに時間がかかり結果は日馬富士の勝ちとなった。

150712初日幕内 938

相撲は剣道や柔道に比べて勝負がわかりいいのが利点
だった。だが、先場所の日馬富士対佐田の海戦、今場所の
日馬富士対妙義龍戦を見るにつけ、どれほどの方がこの
結果に納得しているだろうか。こんなときはルールの
何をどう適用したかまでの補足説明が必要だと思う。

白鵬-宝富士
白鵬は右四つ上手をとれず、かなりてこずった印象。
チャンスをつかんで反撃して勝利したが、白鵬が先場所の
相撲を引きずっているのか、それとも切り換えて調子を
あげていくのかまだ未知数である。

波乱の前ぶれか。鶴竜以外は安定性を欠いた初日の横綱・
大関陣は2日目から立て直してくるのか。明日以降も目が
離せない。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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