白鵬対高安戦は熱戦と言うより白鵬が上手を引けず、
大苦戦に陥った。相撲はほとんど秒単位で勝負がつくが、
こと白鵬に関してはこれがまるであてはまらない。分
単位の戦いが続いている。原因は白鵬が十分になれず、
忍ぶ戦い方をしているからである。
白鵬と言えば反応の速さが持ち味の力士である。体勢が
十分なら勝機を逃さず鋭い攻めが出、不利な体勢なら
時間を与えず、いい体勢へ切り換えるのが特徴だった。
それが今場所はいまだ見られない。重症である。
これをどうみるか。白鵬の急激な衰えか。歯車の故障か。
たった2日間だけでは材料不足か。いずれによ、白鵬が
横綱になってから今まで見せたことのない相撲である。
4敗した先場所でさえない。これが続くとしたら白鵬は
誰と対戦しても大熱戦になってしまう。そして熱戦は
確実にスタミナを奪っていく。15日間を乗り切れない
事態へと進んでしまう。
鶴竜は本調子ではない。これで白鵬が崩れるようなことが
あると優勝争いは混迷状態になってしまう恐れがあある。
そうなったとき、わずかな救いは照ノ富士だけになる。
彼が勝ち進むことを期待するしかなくなる。
白鵬のひたすら耐え忍ぶ相撲は大鵬、千代の富士の晩年
でさえなかった相撲である。再びこのような相撲を取る
ことがあったら、それは白鵬の最強が崩壊するときである。
記事をお読みいただきありがとうございます
よければこちらをクリックいただけると幸いです。”土俵の目撃者”
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑