藤ノ川 歴代6人の一覧|今牛若丸の4代目豪人と、若碇改め関脇の6代目

藤ノ川は伊勢ノ海部屋ゆかりの四股名で、名乗った力士は田口の数え方で歴代6人。いまの藤ノ川は若碇から改名した6代目で、九州場所2026(令和8年十一月場所)の番付は東関脇である。初代は4代目柏戸宗五郎、よく知られるのは今牛若丸といわれた4代目の藤ノ川豪人。最高位は2代目雷五郎と4代目豪人の関脇が最も高く、6代目も2026年九月場所で関脇に上がって並んだ。

「藤の川」と書かれることもあるが、協会の表記も田口の記事も「藤ノ川」である。6代目の父は元大碇の甲山親方。「何代目」は協会が表示しているものではなく、田口の整理による。6代目の場所ごとの成績と番付は藤ノ川の成績、出身と学歴は藤ノ川の出身高校・学歴にある。

目次

いまの藤ノ川(6代目)のプロフィール

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いま「藤ノ川」を名乗っているのは、伊勢ノ海部屋の6代目である。協会の力士プロフィールに出ている基本を、そのまま並べた。

四股名藤ノ川(ふじのかわ)
所属部屋伊勢ノ海部屋
父甲山親方(元大碇)
番付(令和八年十一月場所)東関脇(九月場所は西関脇で11勝4敗・敢闘賞)
最高位関脇
生年月日平成17年2月22日(協会の表示で21歳)
出身地京都府京都市西京区
身長・体重177.0cm・125.0kg
得意技押し
しこ名の履歴若碇 → 藤ノ川
初土俵・新十両・新入幕・新三役令和五年一月場所・令和六年十一月場所・令和七年七月場所・令和八年九月場所
三賞・金星殊勲賞1回・敢闘賞2回・技能賞1回・金星4個
生涯戦歴154勝93敗3休(23場所)。うち幕内69勝51敗(8場所)(令和八年九月場所の千秋楽時点)
日本相撲協会の力士プロフィール(2026年9月28日取得)より。十一月場所の番付は協会の番付表(2026年10月26日発表)、父は田口の記事と協会の年寄一覧による。年齢は取得した日の協会の表示。場所ごとの星取は藤ノ川の成績、高校までの歩みは藤ノ川の出身高校・学歴にある。

藤ノ川 歴代6人の一覧|最高位と時代

歴代の藤ノ川を代の順に並べると、次のとおり。

代四股名最高位時代
初代4代目柏戸宗五郎前頭2枚目明治前期
2代目藤ノ川雷五郎関脇大正
3代目柏戸秀剛前頭筆頭—
4代目藤ノ川豪人関脇大鵬時代・北玉時代
5代目藤ノ川祐兒(服部)前頭3枚目—
6代目藤ノ川(若碇改め)関脇2025年七月場所から
初代〜5代目は田口 通廣の記述(2025年7月。4代目の時代は2026年6月の記事52639)、6代目の最高位は日本相撲協会の力士プロフィール(2026年9月26日確認)。「—」は記述が無いもの。

関脇まで上がったのは、2代目雷五郎、4代目豪人、そして6代目である。雷五郎の関脇は1場所限りで、関脇では全敗している。

伊勢ノ海部屋と藤ノ川の系譜(初代〜3代目)

田口は藤ノ川の系譜を、伊勢ノ海部屋を通して見ている。江戸時代から続く部屋と言われるが、厳密には途中で絶えており、再興して現在につなげたのが前頭筆頭の柏戸秀剛だ。横綱柏戸の師匠である。

伊勢ノ海部屋の系譜図(柏戸秀剛から藤ノ川豪人・北勝鬨へ)

柏戸秀剛が入門したのは、春日山(元藤ノ川雷五郎)部屋だった。この雷五郎が2代目藤ノ川で、大正時代の力士。幕内在位は16場所(年2場所制)で、59勝87敗6分預11休だった。

柏戸秀剛の最初の四股名が藤ノ川で、これが3代目にあたる。のちに、伊勢ノ海部屋を再興した元4代目柏戸宗五郎の部屋に移り、四股名を柏戸に改めた。

柏戸秀剛の藤ノ川時代のブロマイド
柏戸、藤ノ川時代のブロマイド

この4代目柏戸宗五郎が初代藤ノ川である。明治前期の力士で、最高位は前頭2枚目。柏戸としては7代目にあたる。

師匠の伊勢ノ海が亡くなると、柏戸秀剛はさらに錦島(元大蛇山)部屋に移った。最高位は前頭筆頭で、引退後に部屋を再興した伊勢ノ海(元柏戸秀剛)は横綱柏戸を育て、理事にまでなった。

4代目藤ノ川(藤の川)豪人|今牛若丸といわれた関脇

伊勢ノ海(元柏戸秀剛)が亡くなると、弟子の藤ノ川豪人が部屋を継いだ。これが4代目藤ノ川である。

最高位は関脇で、殊勲賞1回・敢闘賞2回・技能賞4回を受けた。今牛若丸といわれ、横綱・大関にとっては嫌な相手だった。

田口は2026年6月の記事で、豪人を「大鵬時代、北玉時代に活躍した力士」と書いている。幕内31場所、関脇2場所、小結5場所を務め、金星は佐田ノ山・大鵬・玉の海・北の富士から4個。ケガのため26歳で引退した(藤ノ川(前名若碇)は藤ノ川豪人を越えられるか)。

4代目藤ノ川豪人
藤ノ川豪人

5代目藤ノ川(服部)と、いまの伊勢ノ海部屋

豪人のもとに、アマ強豪の服部が入門した。これが5代目藤ノ川だが、腰痛のため大成せず、最高位は前頭3枚目で終わっている。

伊勢ノ海(元藤ノ川豪人)は定年が近づくと、弟子の北勝鬨に部屋を譲った。いまの伊勢ノ海部屋の師匠は元北勝鬨で、6代目藤ノ川もこの部屋に所属している。

6代目藤ノ川(若碇改め)|改名は妥当だったか

若碇は2025年七月場所の新入幕で藤ノ川に改名し、6代目となった。田口はこの改名を機に、藤ノ川という四股名がどれほど認識されているのか、期待が大きいという見方は適切なのかを検証した。歴代を並べたうえでの結論は「こうしてみると藤ノ川はビッグネームとまでは言い切れない」である。

若碇は父の大碇にちなんでつけられた四股名で、本人がなれ親しんだ名でもあった。田口は「藤ノ川への改名はそれらに逆行するものである」と見ていた(2025年7月の記事)。

改名後の6代目は、2026年三月場所で横綱の豊昇龍と大の里を倒して技能賞を受けた(田口の記事52639)。七月場所も2日目に大の里を突き落としで破り、3日目は豊昇龍に勝った(2日目の記事・3日目の記事)。

3日目の一番を、田口は「藤ノ川の相撲は本当に面白いし、すごい」と書いた。協会の表示では金星は4個で、2026年九月場所には新三役の関脇に上がり、最高位で2代目・4代目に並んだ。

若碇改め6代目藤ノ川
若碇改め6代目藤ノ川

田口は2026年6月の記事で、6代目と豪人の共通点を「ともに入幕が20歳であったことである」と書き、「現藤ノ川が最初に目指すべきはまず小結である」とも記していた。場所ごとの成績は藤ノ川の成績、出身と学歴は藤ノ川の出身高校・学歴にまとめている。

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藤ノ川の歴代についてよくある質問

Q. いまの藤ノ川は何代目?
6代目です。若碇から改名した伊勢ノ海部屋の力士で、九州場所2026(令和8年十一月場所)の番付は東関脇です(協会の番付表・2026年10月26日発表)。

Q. 藤の川と藤ノ川は同じ四股名?
同じです。「藤の川」と書かれることもありますが、協会の表記も田口の記事も「藤ノ川」です。

Q. 藤ノ川は歴代何人?
田口の数え方で6人です。初代の4代目柏戸宗五郎、2代目雷五郎、3代目の柏戸秀剛、4代目豪人、5代目祐兒(服部)、6代目の若碇改め藤ノ川で、「何代目」は協会が表示しているものではありません。

Q. 4代目藤ノ川はどんな力士?
藤ノ川豪人です。最高位は関脇で、殊勲賞1回・敢闘賞2回・技能賞4回。今牛若丸といわれ、のちに伊勢ノ海として部屋を継ぎました。

Q. 歴代の藤ノ川で最高位は?
関脇です。2代目雷五郎、4代目豪人、そして2026年九月場所で関脇に上がった6代目です。

Q. 6代目藤ノ川の前の四股名は?
若碇です。父の大碇にちなんだ四股名で、2025年七月場所の新入幕から藤ノ川を名乗っています。

Q. 6代目藤ノ川の父は?
元大碇の甲山親方です。協会の年寄一覧では伊勢ノ海部屋に籍があり、現役の最高位は前頭11枚目です。出身や高校は藤ノ川の出身高校・学歴にあります。

Q. 5代目藤ノ川は誰?
アマ強豪として入門した服部(藤ノ川祐兒)です。腰痛のため大成せず、最高位は前頭3枚目でした。

▶ あわせて読みたい:藤ノ川の成績/藤ノ川の出身高校・学歴/藤ノ川(前名若碇)は藤ノ川豪人を越えられるか/伊勢ノ海部屋の力士一覧

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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