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年間最多勝の変遷9

平成4年から新しい力が台頭してきた。貴花
田、曙、若花田少し遅れて武蔵丸である。
平成4年は貴花田が初優勝して日本中を熱狂
させた。この年2回優勝しているが、5勝
10敗の大敗もあり、年間最多勝は60勝30敗と
これまでで最低の成績となった。といっても
地位は平幕から関脇であり、まだ安定した
成績を求めるのは無理があった。一月場所
横綱旭富士が引退した。五月場所前、横綱
北勝海が引退して横綱不在になった。

平成5年は曙が大関から横綱に昇進した。
突き押しの破壊力は抜群で76勝14敗と好成績
を残した。曙と貴ノ花・若ノ花は同期であっ
たが、大関・横綱の出世は曙が先行した。
七月場所、3人は13勝2敗で優勝巴戦をおこ
なっているが、曙が2人を撃破して2番で
終わっている。

<曙>

平成6年からは貴乃花が4年連続年間最多勝
力士になっている。曙は休場がマイナスに
なって差をつけられるようになってきた。
平成10年、貴乃花は2場所休場があり、若乃
花が初の年間最多勝力士となった。ただ、
若乃花は平成11年三月場所から不調に陥り、
1年後引退した。また、平成11年は貴乃花が
3場所、曙が4場所休場したため、フル出場
の武蔵丸が年間最多勝に輝いた。

<貴乃花>

平成12年は曙が76勝14敗という好成績で久々
に年間最多勝を手中にした。しかし、曙は
平成13年一月場所を全休して突然引退して
しまった。優勝間もないことでいささか驚い
たことを覚えている。平成13年は、貴乃花が
致命的なケガで七月場所から長期休場に入っ
た年だった。武蔵丸が2回目の年間最多勝
力士となった。

<武蔵丸>

さらに、時代は新たな方向へと動こうとして
いた。

今日は多忙な1日になりそうです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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