優勝戦線に変化があった。まず、ささやか
ながら1敗徳勝龍と2敗輝の直接対戦がよう
やく実現した。輝が果敢に攻めたてるも、
徳勝龍必殺の土俵際の突き落としが豪快に
決まった。徳勝龍は1敗を守り、輝は3敗に
後退した。
また、2敗の豊山が積極的に突き離して栃煌
山を攻めていった。だが、まわりこんだ栃煌
山が技ありの肩すかしで豊山を転がした。
これで豊山は3敗になった。
正代の対戦相手は小結阿炎である。阿炎は
回転の早い突っ張りで攻め立てるが、正代
もちこたえ、突き落として阿炎をはわせた。
2敗貴景勝にとって栃ノ心は取り易い相手で
あった。貴景勝あたって突き落とし。さらに
突き離す。栃ノ心右をタイミングよくさして
出る。貴景勝正面土俵際、小手投げで2敗を
守った。それにしても三役で優勝戦線に残っ
ているのは貴景勝一人という孤軍奮闘ぶりで
ある。
12日目を終えて1敗正代・徳勝龍、2敗貴景
勝となった。ここで3力士の対戦相手をみて
いこう。
●貴景勝 関脇高安(13日目)、小結阿炎・
大栄翔、前頭上位遠藤・北勝富士・御嶽海・
正代。このあと朝乃山、豪栄道が予定される。
●正代 大関貴景勝・豪栄道、関脇朝乃山・
高安、小結阿炎・大栄翔、前頭上位北勝富士。
遠藤・御嶽海戦はない。
●徳勝龍 前頭8枚目以下の平幕
取組的には貴景勝・正代と徳勝龍の対戦相手
は、あまりにも開きがありすぎる。こうなっ
た責任は審判部にある。明日13日目豊山で
前頭8枚目以下の平幕である。
この場所、新旧交代あるいは世代交代という
言葉が使われたが、実際はどうか。正代は
28歳である。中堅クラスになってきた。徳勝
龍は33歳である。ベテランの域といっていい。
貴景勝のみ23歳である。新旧交代あるいは
世代交代はまだピンと来ない。白鵬・鶴竜に
代わる存在はまだいない。
前に正代の昨年の成績をこう書いた。
正代は昨年43勝47敗と負け越している。横綱
戦0勝5敗、大関戦5勝7敗である。横綱に
はなかなか勝てないが、大関とは互角に近い
戦いをしている。横綱・大関の対戦率は19%
で幕内6位であった。
徳勝龍はどうか。昨年は6場所中5場所が
十両だった。1場所の幕内は4勝11敗と大敗
だった。
残り3日間で優勝戦線はどう変わるか。それ
にしても貴景勝対徳勝龍、正代対徳勝龍、
朝乃山対徳勝龍、北勝富士対徳勝龍、遠藤対
徳勝龍、すべてが実現しないのはなんとも
物足りない。
KW氏と観戦。
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ください。
よしなに
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