場所入りして土俵入りまでした高安が、後半
戦において突如休場を表明したのには驚か
された。どうも腰痛で歩けないとのことで
ある。極めて珍しい考えられないケースで
ある。高安は今場所カド番であり、これで
3勝5敗となった。明日9日目の取組はない。
高安の休場で十両以上の休場者は8人目に
なった。これだけ大量の休場者を出しては
場所は盛り下がる一方である。
高安の再出場の可能性は残っているが、その
場合、果たして最後まで戦えるのか。負け
たり、勝ち越すのは相当至難となったりした
とき、再休場ではあまりにも中途半端であり、
惨め過ぎる。大関貴景勝が再出場し、碧山に
負けると翌日から再休場したことがあった。
あの1日だけ出場の愚かしさを繰り返し見た
くはない。
場所は1敗の白鵬が繰り上がり対戦者の玉鷲
を組み止め、一気に寄った。2敗朝乃山も
阿炎に対して前に出て圧倒した。三役以上の
優勝圏内は現時点で2人だけである。ところ
が白鵬対朝乃山戦はすでに済んでいるのだか
ら、後半盛り上がりようがない。平幕下位に
輝が2敗でいるが、今年はこれまで1度も
横綱・大関戦がない。要するに幕内中位以下
に低迷している存在になってしまっている。
先場所は12勝3敗の優勝だった。この上今場
所の優勝ラインが下がったら、いよいよどう
しようもない場所になってしまう。白鵬が
かろうじて踏ん張っているが、どこまで維持
できるのか。白鵬にとって、突き押しのパワ
ー相撲はやはり危険である。優勝ラインは
白鵬次第といささか心もとない中で、場所は