★十両以上に休場力士が7人出たが
相変わらず多い。北の湖理事長が公傷制度を
廃止したのは、毎場所必ず公傷休場力士が
出たからである。だが、毎場所けっこう休場
力士を出すのなら、公傷制度を復活させても
いいのではと思ってしまう。今さら場所数を
減らす、というのは財政上できまい。
4大関休場は最悪の事態だった。取組が壊滅
的打撃を被った。横綱・大関リーグ戦が土俵
でおこなわれたのは、たった一番だった。
来場所は3大関で2人はカド番。高安はケガ
の回復程度によっては休場するかもしれない。
安美錦は8休後正式に引退した。年6場所が
施行されたとき、力士の消耗は激しくなると
言われた。40歳まで関取で取ったのだから、
大変な偉業だ。約22年半の力士人生だった。
そのうち関取が約19年半というとてつもない
数字である。本当にご苦労様でした。
★優勝した鶴竜について
鶴竜はこの1年、36勝21敗33休とさんざんな
成績だった。場所前は腰痛がささやかれ、
優勝する要素は少なかった。しかし場所に
入いって、安定した相撲が続いた。積極的な
攻めの相撲が功を奏した。引き技がなかった。
堂々たる優勝だった。
★次点に終わった白鵬について
右四つ万全の相撲が少なかった。琴奨菊戦は
優勝を狙う姿勢が失われていったような相撲
だった。12勝はまずまず。
★上位で勝ち越した力士に関して
御嶽海は関脇以下最強だが、大関が休場して
も9勝6敗ではいけない。今のままでは大関
は遠のく一方である。新小結阿炎は奮闘した。
5勝7敗から3連勝して勝ち越した。ここの
ところ7勝8敗が続いていた大栄翔が上位で
勝ち越した。力は着実についている。大関が
弱く、休場したこともあり、ほかに北勝富士、
遠藤、碧山と多くの勝ち越し力士を出した。
★先場所優勝した朝乃山に関して
初上位で7勝はよくやった。相撲内容は果敢
に出る相撲も見られた。朝乃山は今後常に
上位で相撲を取るようになれば、横綱・大関
戦に活力がでてくる。
★三賞について
殊勲賞友風、敢闘賞照強、技能賞遠藤・炎鵬
で文句なしである。
★そのほか気がついた点は
新入幕の貴源治が4勝11敗と大敗したのは
意外だった。前師匠の貴乃花並みではあるが。
前師匠はそこから急上昇した。貴源治にも
それを期待したい。
★最後に場所の採点を
50点。
暑くなってきました。
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