先場所は栃ノ心の優勝にわいて目立たなかっ
たが、次点は12勝3敗の高安だった。高安が
久々に好成績をあげたわけである。高安は
昨年の大阪場所で自己最高の12勝3敗の成績
で、大関の足固めをした。だが、大関に昇進
したとたん、9勝6敗、1勝2敗12休、8勝
5敗2休と低空飛行どころか、カド番と10勝
未満を体験している。これでは優勝候補に
あげにくかった。
大関止まりの大関はどうしても昇進したとた
ん、弱くなる傾向がある。それは2場所連続
負け越さない限り、大関の収入は保証される
からである。早い話、8勝22敗のうち1場所
が8勝であれば、大関は守れるのである。
ずいぶん生ぬるい規定である。大関を弱く
している元凶はこの規定にある。以前「1場
所負け越しても落ちないから安心して相撲が
取れる」と言った大関がいたほどである。
先場所12勝をあげた高安にとって三月場所は
チャンスである。白鵬、鶴竜が出場するか
微妙である。仮に出場したとしても多くを
期待できる状態ではない。こんな機会はまた
とない。優勝するには序盤戦、中盤戦の取り
こぼしを極力少なくし、トップで突っ走る
ことである。
優勝成績は13勝以上が求められる。高安に
とっては自己最高勝利数への挑戦となる。
高安で気になるのは体重が重すぎることで
ある。守りにまわるとどうしても負荷がかか
る。下手をしたらケガ゙につながりかねない。
攻撃相撲を前面に出すことである。
最近の大関は琴欧洲、把瑠都、琴奨菊、豪栄
道と優勝1回が続いている。高安はこの点
でも現状打破を目指して大関の真価をみせて
いただきたい。
来週の大相撲中継(総合)は短くなりそうです。
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よしなに
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