横綱稀勢の里の休場が正式に決定した。これ
で6場所連続休場である。1勝5敗9休と
惨敗して、途中休場した一月場所からでは
十分な稽古とはいかなかった。稀勢の里は
もう後がないのだから、休場もやむを得な
かった。
<牛久の稀勢の里>
ただし、必死になって復帰をはかろうという
姿勢はあまり伝わってこない。いたずらに
時間を過ごしていては、復帰はできない。
納得のいく稽古を積み重ねなければ、いつ
までたっても自信はつかない。
横綱は常に優勝争いをし、最低でも12勝を
要求される。常人にはできないことである。
それを成しえるのは猛稽古しかない。大関や
関脇以下と同じ稽古量では話しにならない。
それでなくても現代は稽古量が少ない。
<歓喜にわいた稀勢の里初優勝>
栃木山は「大関は三役の倍稽古しろ、横綱は
大関の倍稽古しろ」と語っている。初代若乃
花は「苦しくなってやめてしまうのでは稽古
にならない。それを超えてやれば、本場所で
長い相撲になれば、勝てるという思いがあっ
た」とふり返っている。
稀勢の里は、そうした稽古は年齢的にきつい
かもしれない。しかし、あきらめたらそこで
終わりである。人事を尽くして天命を待つ。
そんな心境になって場所を迎えていただき
たい。
冷たい雨の1日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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