大鵬、白鵬であるならば、異論は少ないで
あろう。改めてこの3強を数字で比較して
みる。数字といっても双葉山は年2場所の
力士であり、1場所の日数も現在のように
15日制ではなく、まちまちである。また、
昭和15年以降は、東西制の取組であり、現代
とまるで条件は違う。そういう意味では数字
で比較するものの優劣を必ずしもはかれる
ものではない。あくまで目安、参考として
とらえていただきたい。
1.一代の勝率
一代の勝率といっても幕内の勝率ではない。
実は幕内は横綱・大関と対戦する幕内とそう
でない幕内と2つある。ここでは当然前記を
とる。双葉山は昭和7年夏場所、8年夏場所
及び9年夏場所以降になる。双葉山は248勝
56敗1分22休で、勝率は(引き分けは0.5勝
56敗1分22休で、勝率は(引き分けは0.5勝
0.5敗とした)8割1分5厘となる。
大鵬は新入幕の翌場所の昭和35年三月場所
以降が対象になる。734勝141敗136休で勝率
8割3分9厘になる。白鵬が横綱・大関と
対戦したのは、入幕3場所目の平成16年九月
場所である。初の上位戦は8勝7敗で勝ち
越している。上位の成績は949勝168敗83休で
勝率8割5分3厘である。なお、白鵬は平幕
中位以下で23勝しているため、現在幕内972勝
していることになる。幕内1000勝まで28勝で
ある。
双葉山は春秋園事件によって力士が大量に
脱退したために、繰り上げ入幕となった。
そのため、力が伴わないうちに上位と対戦
しており、なかなか勝てない時期があって
損をしている。それに比べ、大鵬は前途洋々
で入幕して、早くから期待通りの活躍をして
きた。白鵬は上位の壁はなく、初めて負け
越したのは、普天王戦のケガによる途中休場
である。それにしても白鵬の一代の勝率は群
を抜いている。1場所平均にすると、12.8勝
である。
(この項目続く)
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