横綱審議委員会が稀勢の里は九月場所全休
してもいい、という趣旨の発言をした。遅き
に失している。結果論で言うなら誰でもでき
る。五月場所も七月場所も本来なら稀勢の里
自身と師匠田子ノ浦(元隆の鶴)が判断すべ
きものである。師匠はどう考えたのか、どう
判断したのかあまり伝わっていない。「本人
が出るというから」では師匠不在と変わら
ない。
五月場所は、ポスター、場所の案内、パンフ
レットの表紙など稀勢の里一色だった。さら
に、新横綱の東京初登場と休場しにくい雰囲
気ではあった。しかし、何をおいても稀勢の
里の力士生命が第一であろう。左が直ってい
ない、左が使えないでは戦えないのは当然で
あった。
対戦相手は左を攻めてくる。四つにさせない、
突き合い、押し合いに持ち込んでくる。これ
に対する稀勢の里の対策は無策であった。
七月場所はそれが改善されないまま、再び
出場に踏み切った。そして序盤で負けが込ん
で途中休場に追い込まれた。この2場所は
稀勢の里にとって蹉跌以外のなにものでも
なかった。
横綱になりたての連続休場としては、常陸山
以降
3代目西ノ海 2場所目から2場所連続休場
以後優勝1回
武蔵山 新横綱から5場所連続休場
以後優勝なし
前田山 2場所目から3場所連続休場
以後優勝なし
吉葉山 新横綱から2場所連続休場
以後優勝なし
朝潮 2場所目から3場所連続休場
以後優勝1回
どうも弱い横綱ばかり目につく。前述の横綱
の二の舞にならぬよう、稀勢の里に判断の
誤りはもう許されない。稀勢の里は回り道を
しすぎた。稀勢の里が復活するには、左を
使えるよう、完全に治すことと白鵬に対抗
できるだけの稽古量である。
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