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双葉山の陰に隠れた男達

不世出の名力士、無敵と称されたのが双葉山
である。双葉山といえば69連勝が思い浮かぶ
ほど直結したイメージがある。その69連勝は
77年以上経った今も、破られていない。大鵬、
千代の富士、白鵬と優勝回数ビッグ3が挑ん
だが、及ばなかった。
双葉!
<双葉山のブロマイド>
 
そんな双葉山がもつ記録に優勝12回がある。
これは年2場所時代の最高記録である。最初
の優勝から最後の優勝まで、優勝を逃したの
はわずか3場所しかない。それほど優勝を
独占してきた双葉山だが、双葉山がいたため
優勝できなかった力士がいた。誰か。それを
示したのが以下の表である。なお、次点は
横綱・大関との対戦がない平幕の成績を除い
てある。 同成績は番付上位を掲載してある。
双葉!A
双葉山と対戦した強敵に前期に玉錦、後期に
照國がいる。しかし、両者とも全盛期が双葉
山とずれていた。そのため、2回しか名前が
出てこない。玉錦は特に打倒双葉に燃えたが、
かなわぬこととなってしまった。昭和13年12
月、巡業中に玉錦は急性虫垂炎に襲われた。
しかし、玉錦は腹痛を冷え腹と決め込み、治
療にあたらなかった。そのため手遅れになり、
帰らぬ人になってしまった。双葉山5回目の
優勝の年であった。
羽黒山 
<羽黒山のブロマイド>
 
双葉山の陰に隠れた最大の力士は羽黒山で
ある。羽黒山は双葉山の弟弟子のため、対戦
することはなかった。対戦していれば負けて
いた可能性もあるが、「ひょっとしたら、羽黒山
は双葉山より強いのでは」という声もあった。
羽黒山が大関に昇進したのは双葉山が7回目
の優勝をしたときであり、横綱に昇進したのは、
双葉山が9回目の優勝のときである。
双葉山健在のとき、羽黒山は好成績をあげ
ながら、優勝できなかった。それが運命と
いえばそれまでだが、双葉山が土俵を去った
あと、羽黒山は4連覇を達成している。遅れ
ばせながら、羽黒山が強者であったことを
証明している。

来年の1枚刷りカレンダーは大勢の力士が
描かれた錦絵である。

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よしなに
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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