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2015年はどうなる 逸ノ城の大関昇進

一夜明けたら有名になっていたならぬ1場所終わったら
有名になっていた。これが昨年九月場所後の逸ノ城の立場
である。なにしろ新入幕で2横綱2大関と対戦して3勝
1敗、最終成績は13勝2敗と内容・数字とも実質上最高の
成績をあげた。さらに横綱・大関と総当たりになる次の
場所では8勝7敗と勝ち越した。
本人は大関を目指すことを口にした。2015年の逸ノ城は
大関になれるか。同じスピード出世を果たし、同じく
付出しだった豊山(前名内田)と比較してみる。
豊山
前頭9枚目12勝3敗敢闘賞
前頭3枚目9勝6敗
小結    7勝8敗
前頭筆頭 7勝8敗
前頭2枚目12勝3敗殊勲賞・敢闘賞
関脇    12勝3敗殊勲賞・敢闘賞
関脇    13勝2敗殊勲賞・敢闘賞
大関
豊山
<豊山>
 
豊山は入幕後8場所で大関に昇進している。大関直前の
3場所は数字だけみれば横綱昇進並みである。逸ノ城は
今年大関に昇進できるか。このところ大関直前の3場所の
成績が32勝13敗だと甘くて、33勝以上必要だとの論理が
一人歩きした。それというのも大関昇進の基準がはっきり
しないためだ。
筆者は大関は最低3場所に1回は優勝争いができる力と
ときには横綱以上の存在価値を示す必要があると考える。
大関の最低責任勝利は10勝である。直前33勝論はこれ
からは、ほど遠く論外である。逸ノ城には8勝、9勝をあげる
大関にはなってほしくない。
140927十四日目幕内 1384
<逸ノ城>
 
そのため、逸ノ城にはまず、スケールの大きい相撲を
期待したい。今の逸ノ城の相撲は体重で相手の攻撃を
こらえる相撲であり、これだという攻め手が意外と
乏しい状態である。逸ノ城が今年大関になるためには
この点の改良がカギになる。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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