大相撲

2015年はどうなる 逸ノ城の大関昇進

2015年1月4日

一夜明けたら有名になっていたならぬ1場所終わったら
有名になっていた。これが昨年九月場所後の逸ノ城の立場
である。なにしろ新入幕で2横綱2大関と対戦して3勝
1敗、最終成績は13勝2敗と内容・数字とも実質上最高の
成績をあげた。さらに横綱・大関と総当たりになる次の
場所では8勝7敗と勝ち越した。

本人は大関を目指すことを口にした。2015年の逸ノ城は
大関になれるか。同じスピード出世を果たし、同じく
付出しだった豊山(前名内田)と比較してみる。

豊山
前頭9枚目12勝3敗敢闘賞
前頭3枚目9勝6敗
小結    7勝8敗
前頭筆頭 7勝8敗
前頭2枚目12勝3敗殊勲賞・敢闘賞
関脇    12勝3敗殊勲賞・敢闘賞
関脇    13勝2敗殊勲賞・敢闘賞
大関
豊山
<豊山>
 
豊山は入幕後8場所で大関に昇進している。大関直前の
3場所は数字だけみれば横綱昇進並みである。逸ノ城は
今年大関に昇進できるか。このところ大関直前の3場所の
成績が32勝13敗だと甘くて、33勝以上必要だとの論理が
一人歩きした。それというのも大関昇進の基準がはっきり
しないためだ。

筆者は大関は最低3場所に1回は優勝争いができる力と
ときには横綱以上の存在価値を示す必要があると考える。
大関の最低責任勝利は10勝である。直前33勝論はこれ
からは、ほど遠く論外である。逸ノ城には8勝、9勝をあげる
大関にはなってほしくない。
140927十四日目幕内 1384
<逸ノ城>
 
そのため、逸ノ城にはまず、スケールの大きい相撲を
期待したい。今の逸ノ城の相撲は体重で相手の攻撃を
こらえる相撲であり、これだという攻め手が意外と
乏しい状態である。逸ノ城が今年大関になるためには
この点の改良がカギになる。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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