15休
12勝3敗
11勝4敗
10勝5敗
3勝2敗10休
11勝4敗
以上が日馬富士の去年(2014年)1年間の成績である。
優勝はおろか優勝争いもなかった。なんとか面目を保った
のは三月場所だけである。横綱に昇進して以来13場所、
125勝45敗25休 勝率7割4分 1場所11.1勝 横綱の
責任勝利12勝以上はわずか3回である。
<2013年十一月場所以来日馬富士の優勝はない>
2014年はケガに泣いた1年であった。日馬富士らしい
立ち合いの鋭い踏み込みが見られなかった。これができ
ないと今年も苦しい。本体白鵬の優勝を止める一番手の
存在であるべきだ。
日馬富士は初優勝では優勝決定戦で白鵬を倒している。
白鵬の8連覇を阻止したのも日馬富士である。今年の
4月には31歳になるがまだ老けこむ年齢ではない。場所が
面白くなるかは日馬富士しだいである。
2014年は念願の初優勝を達成した鶴竜だが、未だ横綱
初優勝は遠い。鶴竜優勝の道はまず下位に取りこぼさ
ないことである。2014年は隠岐の海に2連敗。新横綱の
場所で遠藤、千代鳳、栃煌山に敗れている。その後大砂嵐、
嘉風、逸ノ城に負けている。勢いのある若手は特に心して
かからなければならない。鶴竜はうまさで取るタイプ
だけに後退すると危うい。
要注意力士は対戦成績16勝14敗の安美錦、同じく18勝16敗
の栃煌山である。難敵は13勝26敗の大関稀勢の里、難敵中
の難敵が11勝25敗の横綱日馬富士。最大の難敵は4勝
36敗(優勝決定戦を含む)の横綱白鵬である。鶴竜は難敵
突破力で打破しない限り優勝は望めない。
横綱はうまさだけでは苦しい。うまさは手順よく進んで
いるうちはいい。だが、ひとたび圧倒的パワーの前に
後手にまわると苦戦する。横綱栃錦はうまさから体重の
増加とともに押し、寄りの相撲に変った。鶴竜が優勝
するためにはプラスαがほしいところだ