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チケット受難時代

九月場所のチケットは発売開始後1時間20分で完売した。それだけ
ではない。相撲仲間の話によるとファンクラブ先行予約とチケット
大相撲の先行予約を申し込んだ。だが、ともにはずれたという。フ
ァンクラグの予約はあまりに早く、予定が立ちにくい時期にスター
トする。また、様々な名目手数料がけっこうするという。席は当然
選べない。

チケット大相撲の先行予約は一般発売の手前である。こちらもいろ
いろな名目で手数料がかかる。噂では当選しても向こう正面から埋
めていくという。あくまで噂だが、何年か前筆者は14日目が向う正
面だった。知り合いは昨年千秋楽が向こう正面だった。

ほかにゆゆ式事態がある。かつての自由席、現在のイス席Dが万単
位で売られているという。転売屋の暗躍である。彼らは大相撲を金
儲けの手段にし、冒涜している。世も末である。

今円安で輸入品は値上がりし続けている。生活に余裕がある方は多
くない。まして年金生活者はぎりぎり苦しい日々を送っている。普
通に考えれば、高額チケットはそうそうさばけるものではない。

それでも1日だけならと、割り切って購入する方がいるかもしれな
い。まったく逆で金をかけないテレビ桟敷にする方もいる。そのほ
うが交通費はかからず得である。かつて大相撲中継がおこなわれな
かったことが2度あった。現代はそんなことはない。録画ができる
時代でもある。お金がかからない楽しみ方がある。

一方国技館にいくことはディズニーランドより楽しいという方もい
る。その方と一緒に九月場所を観戦することになっている。大相撲
会場は人と人との出会いの場でもある。

人それぞれの価値観で大相撲を楽しめればそれでいいのだが、チケ
ット受難時代は当分続きそうである。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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