曙の通夜が14日行われた。かつてのライバル若乃花
が弔問に伺った。今改めて若貴・曙の時代が懐かし
く語られている。昭和三代人気力士は双葉山・初代
若乃花・貴ノ花である。その貴ノ花の二人の息子が
相撲界入りしたのだから大変な話題になった。
若貴の同期に曙がいた。ひと昔前には巨人伝説があ
った。横綱朝潮には限りなく大きな期待があった。
今巨人伝説は聞かない。曙に巨人伝説を思いださせ
られた。
下のころは彼ら3人の出世争いうが見ものだった。
貴花田は最年少記録をつくっていった。曙の体をい
かした突き押しの破壊力を増していった。若花田は
体が小さく技能派であった。
入幕・初優勝は貴花田が先行した。大関・横綱は曙
が先に昇進した。元貴ノ花の藤島部屋はガチンコの
方針だった。だから若貴の相撲は面白かった。
今相撲人気は過熱である。しかし、若貴・曙のころ
は666日連続満員御礼が続いた。7年2場所と6日
である。おそらく今後破られることはない記録にな
るのでは。
チケットは国技館窓口販売だけの時代だった。チケ
ットを求めるお客さんが国技館のまわりを何周もし
ていた。若貴・曙の時代はチケット受難であった。