大相撲

暴力事件これから

暴力事件の処分はくだされた。北青鵬の引退勧告、
師匠の元白鵬の宮城野2階級降格及び減給。さらに
師匠代行が置かれることになった。師匠宮城野と北
青鵬が部屋の前で反省とお詫びをして幕を閉じた。
北青鵬はその場で部屋をあとにした。

暴力を生む背景は何か。部屋という密閉された空間
での共同生活という見方がある。しかし、部屋制度
は大相撲の根幹をなすものである。プロ野球の二軍
の合宿所というわけには簡単にいかないのでは。

<北青鵬最後の相撲、湘南乃海戦>

そうなると部屋の上下関係である。ひと昔前は1枚
違えば家来同然、一段違えば虫けら同然という言葉
があった。宝塚も極端でいびつな上下関係が自殺に
追いつめる結果になったと被害者家族側の見方であ
る。相撲界は番付の世界である。強ければ許される
という思い上がりが暴力を生むのでは。

大谷選手は投打に活躍できるすばらしい野球人であ
る。こんな選手はこれまで漫画にさえ描かれたこと
はないほど想像を超えていた。それでいて異口同音
に言われるのが人間的すばらしさである。力士だっ
て人間的素晴らしさは目指せる領域である。付け人
は小間使いではない。感謝の気持ちが必要である。

<髷を切った白鵬=宮城野>

師匠はどうあるべきか。師匠は弟子の不祥事には責
任を負う。これまでどんな問題がおきどう対処して
きたか。師匠心得帳のようなものを作成し講習会を
行ってはどうだろうか。

相撲界は不祥事が目立ち過ぎた。暴力事件の加害者
だけではない。被害者の師匠の対応がかたくなだっ
例がある。貴乃花親方である。襟をただすだけでな
く、モットーを述べるだけでなく、具体的に始動す
るときである。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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