一月場所のチケットが2023年内で完売御礼となった。
チケットの売れ行きスピード、残りわずかな席の傾
向・移り変わりから完売になるのは時間の問題だっ
た。一月場所は日程の都合で成人の日からはずれて
いる。それでも影響がなかったことになる。
九月場所も完売御礼だから大相撲人気は復活したと
いっていい。コロナのころはマス席一列が空席だっ
たから様変わりである。何より人気は活力につなが
る。
大相撲人気の要因は何か。かつての若貴ブームのよ
うに個人人気に支えられてのものではない。入門か
ら若貴は大変な騒ぎであった。初代若乃花、弟貴ノ
花は大な変人気であった。花田家3代でかなり協会
に貢献してきた。
今は混迷の時代である。誰が優勝するか場所前では
わからない。思いがけない力士が浮上してくる。十
一月場所の熱海富士のように。これが今の相撲人気
につながっている。
昨年は6場所優勝者が異なることはなかった。それ
でも場所前から優勝予想ができない。現役の幕内優
勝経験者は11人に及んでいる。照ノ富士、貴景勝、
霧島、豊昇龍、御嶽海、大栄翔、玉鷲、正代、朝乃
山、阿炎、若隆景である。
誰が優勝候補として浮上するのか。その両者が激突
する。まさに場所のクライマックスである。絶対強
者不在はまだ続きそうである。