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横綱直前5場所の成績を分析

横綱昇進基準5場所論はNHK解説者だった玉の海
梅吉氏が提唱したものである。年6場所制で2場所
判断はあまりにも短過ぎる。一時の勢いだけでは判
断を誤る。それは3場所も同様である。横綱は常勝
が求められ、横綱はけして落ちないう地位である。
それだけ慎重になって審議したほうがいいというの
は同感である。

横綱審議委員会誕生後の横綱千代の山以降の横綱の
横綱直前5場所の成績、それが以下である。

横綱直前5場所で優勝3回の横綱がいる。貴乃花と
曙である。くしくも同期の二人である。貴乃花はそ
のうち全勝優勝が2回ある。

<貴乃花>

それだけではない。貴乃花5場所の成績が66勝と最
高数値なのである。1場所平均12勝だと5場所で60
勝になる。5場所60勝以上の成績は以下である。
鏡里  60勝
輪島  63勝
北の湖 60勝     
2若乃花60勝
千代の富士63勝
貴乃花 66勝
朝青龍 61勝
日馬富士60勝
稀勢の里61勝
照ノ富士62勝

60勝以上あげれば合格というわけではない。相撲内
容を審議する必要はある。鏡里、稀勢の里は初優勝
だけで横綱になった。昭和25年、横綱格下げ論を協
会が発表したとき、世論は反発した。そのなかに
「横綱はチャンピオンではない。チャンピオン同様
の成績を何回もあげて初めてなれるのだ」とう声
があった。初優勝だけで横綱になった者はほかに吉
葉山、柏戸(横綱直前5場所前)、大乃国、鶴竜が
いる。

<鏡里のブロマイド>

なお、最低成績は琴櫻、白鵬の46勝である。横綱直
前5場所で優勝がなかった者が2代目若乃花、三重
ノ海、双羽黒である。2代目若乃花は横綱9場所前
が初優勝、三重ノ海は2年4場所前が初優勝であり、
初優勝だけで横綱になった。双羽黒はついに1回も
優勝できなかった。

横綱直前5場所で1ケタ勝利が3場所の者がいる。
栃錦、琴櫻、旭富士である。いずれも2場所連続優
勝がモノをいったカタチである。なお2場所1ケタ
勝利の者が以下である。
千代の山
北の富士
玉の海
大乃国

白鵬
鶴竜
曙、白鵬は全休がある。

<栃錦のブロマイド>

霧島は11勝-6勝-9勝-13勝優勝で現時点39勝で
ある。2場所1ケタ勝利で一月場所13勝でも52勝に
しかならない。これが現実である。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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