大相撲

■23福岡千秋楽 霧島有終の美を飾る13勝優勝

まず、最初に驚かされたのは、十両11枚目2勝12敗
日翔志と幕下筆頭5勝1敗の尊富士が組まれたこと
である。日翔志は幕下落ちが決定的、尊富士は十両
昇進が確定的だから入れかえ戦ではない。これほど
星に差がある取組が千秋楽におこなわれたのだ。相
撲は、当然出足鋭い尊富士が押し出した。

<宇良8勝で小結の可能性大>

小結昇進の可能性をかけた西前頭筆頭7勝7敗宇良
は、同じく7勝7敗の北青鵬と対戦した。宇良の攻
めは果敢で闘志あふれる相撲で圧倒。北青鵬を土俵
下に押し倒した。最高位小結にかける宇良の思いが
優った相撲になった。やはり最高位が小結と平幕で
は大違いである。

琴ノ若対3敗熱海富士は本来優勝圏内にいたときに
対戦すべき取組だった。熱海富士は12勝すれば小結
の可能性が出てくる大事な一番である。しかし、相
撲は琴ノ若が上手だった。出てくる熱海富士を引き
落としてあっさり決めた。琴ノ若は11勝をあげた。
次の場所が大事になる。

<琴ノ若、貴重な11勝目>

貴景勝対霧島は貴景勝の気力にかかっていた。前日
大栄翔の突き出しに一方的に敗れた。同じタイプの
大栄翔には本来取り易いはずだったが後退し、簡単
に土俵を割った。大きく期待のできないなか勝負は
一瞬でついた。霧島の突き落としに貴景勝はもろく
も土俵に手をついた。

<霧島、貴景勝をくだし13勝優勝>

霧島は有終の美を飾り、13勝優勝を達成した。2回
目の優勝である。同時に62勝で年間最多勝を手中に
した。先場所1位の貴景勝は9勝に終わった。貴景
勝の横綱の可能性は今後薄くなった気がした。

福岡入りして15日。ながい戦いはようやく終焉を
迎えた。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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