大相撲

■23福岡2日目 大栄翔戦でみせた豪ノ山の凄さ

土俵の目撃者が十一月場所幕下最大の焦点にあげた
尊富士が十両の土俵にあがった。初日に続き連日の
出場である。初日は欧勝海を寄り切っている。今日
の対戦相手は千代栄である。体格はかなり違って千
代栄が大きい。それでも、相撲は尊富士が出足鋭く、
一気に千代栄を押し出した。

幕内では豪ノ山が成長をみせた。元琴錦の朝日山親
方がかっている力士である。この日は関脇大栄翔が
対戦相手であった。大栄翔はまっこうから押しで攻
めるも、豪ノ山ひるまず反撃。両力士激しい攻め合
い、しのぎ合い。大栄翔が引き落としをかけるも自
ら体勢を崩し、微妙な勝負となった。物言いがつい
て、両者土俵につくのが同時とみて取り直しとなっ
た。

<取り直しとなった大栄翔対豪ノ山戦>

取り直しの一番も激しい突き押しの応酬となった。
優った豪ノ山が出るも大栄翔がまわり込んで引き落
とした。年間最多勝を争い、三役に定着している大
栄翔相手に攻め勝つ豪ノ山の凄さ、成長をみた。そ
して将来の大器をうかがわせた。

<取り直しは引き落としで大栄翔がかろうじて勝利>

貴景勝の法則がある。押せない貴景勝は危ない。2
日目、貴景勝の対戦相手は正代である。ところが、
貴景勝が押して押しまくっても正代は踏みとどまっ
た。逆に正代が反撃に出ると貴景勝は後退。かろう
じて引き落としで逆転した。貴景勝は危ういなかで
白星となった。

<危なかった貴景勝がかろうじて勝利>

豊昇龍・霧島は今日も気迫あふれる相撲で宇良、阿
炎をまったく寄せ付けなかった。ともに押し出し。
つまりまわしを取らず離れての相撲である。離れて
の相撲は破綻が起こりやすい。あえてそうした相撲
を取るのは両大関の自信の裏付けか。まだ2日目だ
が、期待が持てそうである。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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