大相撲十一月場所が始まった。休場続きで幕下まで
番付を下げた若隆景が登場した。館内は久々の若隆
景にわいた。対戦相手は馬力相撲の嘉陽である。
若隆景は押し込まれ白星発進とはいかなかった。
幕内で満員御礼となったが、空席がブロックで目に
入った。十一月場所はお茶屋さんもなく、福岡は千
埼葉・玉より人口が少ない。九州全体から観戦にく
はると限らない。山口県のほうがまだ近い。かつて
岡山からきた方にお会いしたことがあった。
相撲は3大関が好スタートを切った。豊昇龍は正代
を離れての突き出しであった。今日の豊昇龍は気迫
が違った。その気迫が正代に何もさせずに圧倒した。
まだ初日だが、豊昇龍がこうした相撲を取っていけ
ば場所は面白くなる。
気迫という点では霧島も同様であった。うるさい宇
良に迷うことない出足速攻の相撲で寄り倒した。新
生霧島を見る思いであった。転機があったのだろう
か。霧島の気迫は今までにない一面であった。
貴景勝は先場所4敗のうちの1敗をきっした北勝富
士戦である。もっとも北勝富士は3大関を撃破して
いる。ただ、立ち合い呼吸が合わなかったように映
った。だから北勝富士が力を出し切れないうちに負
けたように見えた。
貴景勝の横綱を期待する方はいるようだが、貴景勝
は全休-11勝で横綱を狙える場所ではない。横綱は
品格力量抜群という基準がある。これに貴景勝が当
てはまるレベルまで達していないのはいうまでもあ
るまい。