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■22福岡14日目 3大決戦を斬る

7日目に続いて2度目の満員御礼が出た14日目。優
勝争いは大詰めを迎えた。

後半最初の一番は2敗でトップの高安が登場した。
対戦相手は輝である。輝は上位戦から遠ざかってい
るだけに対戦相手としてはもう一つと思っていた。
ところが相撲は、激しい突き合い、押し合い。両力
士一歩も引かぬ激しい攻防となった。その中から輝
が下から攻めあげ、高安回り込みながら後退。輝が
追撃したが、最後はたき込みで輝をかわした。

<輝に勝って2敗を守った高安>

高安は思わぬ苦戦からかろうじて勝利した。だが、
この1勝は大きい。2敗単独トップに立ち、千秋楽
を迎える。運命の対戦相手は琴ノ若ではなく、3敗
阿炎となった。優勝を争う者同士の直接対決となっ
た。高安優勝待望に今度こそ応える最大のチャンス
が訪れようとしている。

3敗同士の豊昇龍対阿炎。相撲は繰り返された。勇
んで出る豊昇龍を阿炎は引き落とした。前に倒れる
ということは足が出てないからである。王鵬戦の反
省がない。下位で勝ち上がった王鵬にそもそも敗れ
るようでは、優勝資格はない。一時トップの1敗豊
昇龍が3連敗して優勝圏外に去った。もろい豊昇龍
に限界を見た。

<3敗同士は阿炎が豊昇龍に勝利>

結びは3敗同士の一番で貴景勝対王鵬である。これ
は実力が上の貴景勝の押し相撲の前に王鵬はなすす
べがなかった。王鵬はまだ幕内下位経験しかないの
だからしかたがなかった。豊昇龍に勝ってにわかに
上位戦が続いいたが、まだまだであった。

3敗貴景勝は千秋楽、若隆景と対戦する。負け越し
正代戦はなくなった。それだけではない。御嶽海・
玉鷲戦まで消えてしまった。果たしてこれでいいの
だろうか。負けが込んできたら早めに対戦させるこ
とだってできるはずである。

<3敗同士の対戦で貴景勝が王鵬に勝つ>

千秋楽の見所はほかにもある。小結は3力士の熾烈
な争いである、
西筆頭琴ノ若8勝6敗
真東2明生8勝6敗
前東4若元春9勝5敗
千秋楽の一番がものをいうことになりそうである。

7勝7敗東龍、幕内初の勝ち越しなるか。初日から
14連敗の照強、起死回生の1勝なるか。対戦相手は
逸ノ城である。

千秋楽も目が離せない日になる。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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