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■22福岡7日目 脆弱で手薄な横綱・大関陣は続く

最低10勝に挑まなければならない力士が2人いる。
それは大関復帰を目指す御嶽海と大関の足固めをす
る若隆景である。御嶽海の大関復帰は、過去の事例
から容易でないことはすでに前述した。昨日の6日
目、高安とのサバイバルマッチ敗北を受けて臨んだ
対戦相手が霧馬山である。相撲は、霧馬山が左四つ
に組み止め、引きつけて寄り切った。今の御嶽海に
は勢いがない。大関に復帰するという強い意志も感
じられない。成績は4勝3敗と窮地に追い込まれて
いる。

<御嶽海敗退>

もう一人は大関を目指す若隆景である。優勝をした
直後2ケタ勝利はできなかった。九月場所11勝した
ことでにわかに期待が高まった。だが、今場所6日
目まで4勝2敗。迎えた7日目の翔猿戦では逆襲さ
れ、土俵をあっさりわった。これによって若隆景は
4勝3敗となり、10勝がかなりピンチとなった。7
日目の敗戦で若隆景にはどうしても勝てないモノが
あるとしか映らなかった。4勝3敗の成績では大関
への足固めが容易でなくなった。

<若隆景、翔猿に不覚>

1敗高安は、大栄翔を果敢に攻め、激しい攻防戦と
なった。高安は大栄翔をとっさにはたき込んだ。こ
れが見事に決まった。高安は今度こそ優勝の意気込
みにあふれている。激しさ、闘志からか充実してい
る。8日目は2敗の霧馬山戦である。1敗と2敗の
サバイバル戦に成ること間違いない。

<高安充実!大栄翔を 退ける>

もう一人の1敗豊昇龍は若元春と対戦した。この1
敗は高安戦によるモノで2人が直接対戦することは
もうない。下手をするとクライマックスなき場所に
なりかねない。この一番、豊昇龍の外掛けが炸裂し
て1敗を守った。豊昇龍がこのまま勝ち進むことも
考えにくい。もうひと波乱あっても不思議ではない。

<豊昇龍、外掛けで若元春を倒す>

今や脆弱となった横綱・大関陣。わずか3人になっ
た。しかも中身がともなっていない。照ノ富士は今
年3場所休場。優勝は1回きりで窮地に追い込まれ
ている。正代は、今年5場所の成績は負け越してい
る。弱体化した大関の代表者的存在の人物である。
御嶽海の大関復帰、若隆景の大関への足固めがない
とすると脆弱で手薄な横綱・大関陣は続くことを意
味する。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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