大相撲

■22福岡7日目 脆弱で手薄な横綱・大関陣は続く

2022年11月19日

最低10勝に挑まなければならない力士が2人いる。
それは大関復帰を目指す御嶽海と大関の足固めをす
る若隆景である。御嶽海の大関復帰は、過去の事例
から容易でないことはすでに前述した。昨日の6日
目、高安とのサバイバルマッチ敗北を受けて臨んだ
対戦相手が霧馬山である。相撲は、霧馬山が左四つ
に組み止め、引きつけて寄り切った。今の御嶽海に
は勢いがない。大関に復帰するという強い意志も感
じられない。成績は4勝3敗と窮地に追い込まれて
いる。

<御嶽海敗退>

もう一人は大関を目指す若隆景である。優勝をした
直後2ケタ勝利はできなかった。九月場所11勝した
ことでにわかに期待が高まった。だが、今場所6日
目まで4勝2敗。迎えた7日目の翔猿戦では逆襲さ
れ、土俵をあっさりわった。これによって若隆景は
4勝3敗となり、10勝がかなりピンチとなった。7
日目の敗戦で若隆景にはどうしても勝てないモノが
あるとしか映らなかった。4勝3敗の成績では大関
への足固めが容易でなくなった。

<若隆景、翔猿に不覚>

1敗高安は、大栄翔を果敢に攻め、激しい攻防戦と
なった。高安は大栄翔をとっさにはたき込んだ。こ
れが見事に決まった。高安は今度こそ優勝の意気込
みにあふれている。激しさ、闘志からか充実してい
る。8日目は2敗の霧馬山戦である。1敗と2敗の
サバイバル戦に成ること間違いない。

<高安充実!大栄翔を 退ける>

もう一人の1敗豊昇龍は若元春と対戦した。この1
敗は高安戦によるモノで2人が直接対戦することは
もうない。下手をするとクライマックスなき場所に
なりかねない。この一番、豊昇龍の外掛けが炸裂し
て1敗を守った。豊昇龍がこのまま勝ち進むことも
考えにくい。もうひと波乱あっても不思議ではない。

<豊昇龍、外掛けで若元春を倒す>

今や脆弱となった横綱・大関陣。わずか3人になっ
た。しかも中身がともなっていない。照ノ富士は今
年3場所休場。優勝は1回きりで窮地に追い込まれ
ている。正代は、今年5場所の成績は負け越してい
る。弱体化した大関の代表者的存在の人物である。
御嶽海の大関復帰、若隆景の大関への足固めがない
とすると脆弱で手薄な横綱・大関陣は続くことを意
味する。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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