大相撲

横綱の連続休場1

2022年10月9日

秋巡業が始まった。照ノ富士は相撲を取らず土俵入り
だけだったという。ひざの状況から十一月場所は休場
するのではという見方がでている。全休すると21連続
休場になる(不戦敗含む)。横綱は出場する以上万全
でなければならない難しさがある。そこで横綱の連続
休場について調査してみた。対象は実質横綱が地位化
した常陸山以降の東京横綱である。

常陸山・2代目梅ヶ谷は、連続休場はあっても2場所
にまたがる連続休場はない。休場後序盤までは出場
している。2場所にまたがる休場は太刀山が初であ
る。2場所連続全休の20連続休場だった。これを最後
に引退しているから晩年のできごとだった。太刀山
39歳から40歳のときのことである。

<太刀山のブロマイド>

これを更新したのが2代目西ノ海であった。2代目
西ノ海は横綱としてほとんど好成績を残せなかった。
最後の3場所で27連続休場して引退した。3代目西ノ
海は横綱で幕内最高成績が1回あるが、不成績が多か
った。3場所全休を含み4場所35連続休場で引退し
た。37歳だった。

<3代目西ノ海のブロマイド>

武蔵山は横綱に昇進後は休場が多く、フル出場は1
場所しかない。横綱休場率は70%である。昭和6年
10月場所沖ツ海戦で破壊された右腕が悪化したのが
響いた。1場所途中休場(不戦敗含む)と3場所全休
で39連続休場とワースト記録を更新した。

<武蔵山のブロマイド>

横綱中の大横綱双葉山の連続休場は16連続休場であ
る。引退直前の2場所のことである。羽黒山は双葉山
引退後の相撲界を支えてきた。戦後食糧事情が悪く、
本場所開催が容易でなかった時期を支えてきた。昭和
23年4月の巡業でアキレス腱断裂によって休場を余儀
なくされた。このとき3場所連続全休し、35連続休場
している。

<羽黒山のブロマイド>

(この項目続く)

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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