今場所は結局千秋楽、13日目、14日目、8日目の順の
お客さんの入りになった。14日目は多くの休場力士を
出したことが影響した結果になった。と思ったらなん
と千秋楽まで引きずってしまった。
三段目で北勝丸が出場し、八角(元北勝海)理事長が
千秋楽のご挨拶をしながら、幕内で北勝富士、隠岐の
海が休場してしまった。八角部屋のコロナ感染が発覚
したのだ。八角理事長は幕内優勝の表彰式を欠場して
陸奥(元霧島)事業部長が代行する仰天ハプニングと
なってしまった。
3敗逸ノ城、照ノ富士で迎えた千秋楽。両力士とも
前日もろくも負けているから比較的肩の力を抜いて
観戦した。逸ノ城の対戦相手は7勝7敗の宇良。しぶ
とく、何を繰り出すかわからない。だが、立ち合い
逸ノ城は左上手を素早くがっちり引いて胸を合わせる
体勢になった。宇良低く構えるも逸ノ城上手から引き
つけ寄り立てると勝負あった。逸ノ城は照ノ富士の
結果待ちとなった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/逸2A-1-e1658663444363.png)
結びの一番照ノ富士は大関貴景勝と対戦した。両力士
あたり合ったあと、貴景勝右に動いて揺さぶる。その
後力相撲の突き押しの激しい応酬となり、照ノ富士が
正面土俵足を踏み出した。あっけない決着となった。
これで逸ノ城の初優勝が決定した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/照るA-2-e1658663457265.png)
千秋楽もう一人注目していた力士がいた。大関正代
である。正代は9勝5敗であった。現在8場所連続1ケタ
勝利中であった。しかも3場所は負け越しであった。
この記録に終止符を打つか否かがかかっていた。運命
の対戦相手は若隆景。正代は気迫ある相撲で若隆景を
はたき込んだ。10勝を果たし、大関の面目をようやく
保った。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/正A-e1658663477653.jpg)
正代が勝ち越した段階でよくやったというのは本来
おかしい。それは関脇以下の力士にいうことだ。大関
は協会の看板である。責任ある地位である。ここの
ところをはき違えてはいけない。
コロナ感染で部屋ごと休場が多発し、揺れた本場所は
ようやくなんとか終わりを迎えた。