ついに12部屋に及ぶ部屋ごと休場は14日目の取組開始
を12時45分へと追いやった。通常幕下以下の番数が
3分される14日目は10時半過ぎが通常である。また、
8月5日から東京及び周辺で巡業が始まる。どれも暑い
中での5日間の巡業だが、影響はないのだろうか。
巡業は協会主催ではなく、勧進元によるものである。
今年の2月5日の嘉風引退相撲では関取70人中26人しか
出場できなかった。十両と幕内の合同土俵入りをやっ
たほどである。取組も幕内と十両の対抗戦であった。
その後の大相撲トーナメント及び福祉大相撲は中止に
追い込まれている。巡業はどのようになるのか、気に
なる。
土俵は思いもよらぬ展開の連続となった。まず、逸ノ
城は明生と対戦した。今の明生は上位の常連だった頃
の明生ではない。だが、相撲は、明生にもぐられ、
もろ差しを許すとまき返にいくところを出られ、その
まま寄り切られた。抵抗なき敗戦だった。逸ノ城は
3敗と後退し、千秋楽は7勝7敗の宇良と対戦する。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/逸A-5-e1658574805496.png)
逸ノ城が3敗に降りてきた。貴景勝には自力優勝の
チャンスである。対戦相手は若隆景である。貴景勝の
相撲はあたって押すしかない。ところがそのあと何を
思ったか相手の腕を抱え、振りまわしにいった。とこ
ろが、しのいだ若隆景が貴景勝の腰についた。これで
貴景勝は万事休すとなった。4敗目。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/たかA-1-e1658574822399.png)
最後を締めくくるのは照ノ富士と思いきや、そうは
ならなかった。あたって正代が引き落とすと、照ノ
富士はばったり手をついてしまった。こちらももろ
かった。照ノ富士まで3敗となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/照るA-1-e1658574843301.png)
優勝を争う3力士がそろって負けた。優勝争いはしま
らない展開になってきた。三月場所、五月場所と12勝
3敗の優勝が続いた。今場所もよくて12勝3敗の優勝で
ある。これは何を意味しているのか。絶対的強者の
不在である。優勝争いはどんぐりの背比べと化して
いる。もう少し次元の高いわくわくする優勝争いを
望むのは無理なのだろうか。