13日目は平日にもかかわらず、今場所最もお客さんが
入った。だが、大相撲七月場所は最終盤に来てとてつ
もない激震に襲われた。片男波部屋、伊勢ノ海部屋、
芝田山部屋、さらに追手風部屋と4部屋が新型コロナ
ウイルス感染による部屋ごと休場に追い込まれた。
一挙4部屋など考えられない。しかし、これが目の前
の現実である。
特に追手風部屋は、剣翔、翔猿、大奄美、遠藤、大栄
翔を抱えているだけに影響はとてつもなく大きい。
好調錦木、連続出場中の玉鷲まで休場させられた。
場内放送で,幕内休場が多数出ることは予告されて
いた。だが、結果は想像以上の激震の規模となった。
これで、幕内は42人中28人の出場になった。14番しか
組めない計算になる。十両は28人中21人が出場して
いる。取組は11番となる。幕内ほどではないとはいえ
痛手には違いない。本場所として成り立つのか、と
いう声がある。一方で興業はあと2日。しかも大入り
が予想される。苦渋の選択だが、残った力士のため
にも本場所の成立を目指すしかない、という見方が
ある。今となっては後者で行くしかなくなっている。
土俵は照ノ富士が若隆景の奇襲気味の攻めをものとも
せずに押し出した。逸ノ城は錦木から不戦勝でともに
2敗を守った。逸ノ城の14日目の対戦相手は明生に
なった。対戦相手からでは逸ノ城が有利である。
3敗貴景勝は正代と対戦した。大関同士の一番は、貴
景勝が勝り押し出した。貴景勝は久々の2ケタ勝利と
なった。14日目は若隆景戦である。逸ノ城が負けない
限り自力ではどうにもならない。
場所は激震のなか、あと2日となった。