大相撲

■22名9日目 上位2敗組三者三様

9日目は祝日である。これまでの入りは8日目、7日目、
初日の順で、9日目は土日祝日のなかで最も入りが
悪かった。8日目の反動からなのか、3連休最終日と
いう流れからなのか。とにかく休日っぽくない入り
であった。

土俵は後半にはいり、優勝争いをしている力士がはっ
きりしてきた。上位の2敗組は照ノ富士、琴ノ若、
逸ノ城の3人である。

横綱照ノ富士は順番通り遠藤と対戦した。遠藤はここ
まで大関戦一番のみでありながら2勝6敗と成績がよく
ない。それでも横綱戦ということで思い切っていった
のか、1度は横綱を土俵際に追い込む見せ場をつくっ
たが、最後地力の差で土俵下まで押し出された。10日
目の照ノ富士の対戦相手は2勝しかしていない佐田の
海である。いささか拍子抜けの感がする。

<照ノ富士、遠藤を押し出す>

連敗逸ノ城は霧馬山を正面において巨体で圧倒して
寄り切った。今日は落着いていた。「連敗しては優勝
できない」といったのはかつての解説者神風さんで
あった。逸ノ城はこの言葉を跳ね返せるか。明日10日
目は玉鷲戦。残りは阿炎、宇良、若元春戦になる。
あとは幕内中位以下の好成績者あたりになりそうで
ある。

<霧馬山に勝って連敗を脱出した逸ノ城>

琴ノ若は超速の進歩をとげている。若隆景に食い下が
られながら、起こしながらどこまでも寄り立て、寄り
切ってしまった。大関に7連勝したのも偶然でない
かもしれない。それだけの地力はついている。優勝
してもおかしくない。10日目は豊昇龍戦。残りは大栄
翔、阿炎、霧馬山、宇良、若元春戦などになる。

<強さを発揮した琴ノ若>

それにしても、大関がここに入っていないのがなん
とも寂しい限りである。今場所だけの話ではない。
先場所は大関陣の弱体化が問題になった。大関を弱く
しているのが2場所連続負け越さない限り大関を維持
できる制度だ。人はどうしても甘い方へなびく傾向が
ある。最近はいう人が少なくなったが、揶揄の言葉に
「クンロク大関」があることを忘れないでいただき
たい。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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