大相撲

■22名8日目 結びの一番でおきた思わぬ出来事

2022年7月17日

結びの一番で相撲史に残るハプニングが起こった。
横綱照ノ富士に挑むのは上位戦初の若元春である。
すでに5日目正代に勝っている。相撲は、若元春が
左四つ、照ノ富士に上手を与えない絶好の体勢を築い
た。この体勢からの攻防だが、照ノ富士無理な攻めは
できない。若元春も攻め込むが、照ノ富士がしのぐ。
こうした攻防で長い相撲になった。

<照ノ富士と若元春の攻防>

激しい展開で、若元春のまわしの結び目がほどけた。
ここで伊之助はまわし待ったをした。それを見て照ノ
富士は力を抜いた。そこを若元春が東土俵に寄り切っ
た。物言いがついて長い長い協議になった。その結果
まわし待ったの状態から再開となった。両者の体勢の
再現にビデオ室からの連絡を受けながら佐渡ヶ嶽(元
琴ノ若)審判長が指示する。なかなかしっくりいか
ない。

<行司がまわし待ったした直後>
<若元春はかまわず寄り切った>
<体勢の再現に四苦八苦>

ようやく再開となった。勝負は長引くと思いきや、
出る若元春を照ノ富士は左下手一本で投げ、ようやく
勝負は決着した。観客はめったに見られない展開に
大いにわき、思わぬ珍事にご満悦の様相となった。

<最後照ノ富士が下手投げで決着>

過去に北の湖対高見山戦で思わぬ展開があった。高見
山が北の湖をはたき込むと北の湖にはき手があったと
思って、行司は高見山にうちわをあげた。それを見て
高見山は力を抜いた。そこを北の湖は寄り切ってしま
った。物言いがついたが、北の湖にはき手はなかっ
た。かといってその体勢からの再開は北の湖の負けに
つながりかねなかった。そこで取り直しとなった。
今度は文句なく北の湖が勝った。勝った瞬間、18時に
なり相撲中継の画面がすぐに切り変わった。

1敗逸ノ城と2敗琴ノ若戦は右四つになった。逸ノ城は
上手が取れない。勝手が悪いのか巻きかえにいった
ところを琴ノ若に左四つになって出られ連敗となった。
逸ノ城から神通力が消えたのか。上位では照ノ富士、
琴ノ若、逸ノ城が2敗併走となった。

<琴ノ若、逸ノ城に快勝>

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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