大相撲

■22名3日目 横綱・大関戦3番を斬る

名古屋は雨が降り、いくぶん気温はおさえられた。
それでも湿度のせいか汗ばむ。天候のせいではない
だろうが、平日の前半は館内はがらがらである。七月
場所は当日売りがあるが、マス席の切り売りはある
のだろうか。また、通常開催になっても自由席はなく
なるのでは、というショッキングな見方を相撲仲間
から聞かされた。大相撲はどこへむかっているのか。
ただ、土俵の充実は大関陣の1日1勝2敗ペースでほど
遠くなっている。

その中で目を見張る相撲があった。貴景勝である。
対戦相手は大関戦7連勝中の琴ノ若である。今日の
貴景勝は気合い・闘志がまるで違った。真っ向からの
押しが炸裂。途中張り手も出して琴ノ若を圧倒した。
大関戦連勝中の琴ノ若にそうはいくかい、とばかりの
意地の相撲だった。貴景勝がこういう相撲をとって
いけば場所は面白くなる。

<貴景勝、琴ノ若を圧倒>

正代は連続10勝中の霧馬山と対戦した。相撲は四ツ身
の組み手争いとなった。そのなかから霧馬山が右から
の攻めで正代を横から後ろ向きにさせて送り出した。
正代は3連敗である。大関陣弱体の象徴のような存在
になってきた。正代は弱いのか、と問われればかなり
弱くなっているとしか言い様がない。それが今の正代
の現実を見据えた実力である。

<霧馬山の右からの攻め>

照ノ富士は先場所敗れた隆の勝戦である。とはいえ
照ノ富士に苦手意識はないと思う。相撲は、隆の勝の
一の矢では照ノ富士をくずせない。離れての攻防の
展開となった。照ノ富士が腕をたぐる。四つ身で照ノ
富士有利かと思えば、隆の勝との投げの打ち合いで
照ノ富士ぐらつく。だが、投げの打ち合いは最後まで
粘った照ノ富士が制した。まったく予想しない流れの
熱戦になった。

<投げの打ち合いを制した照ノ富士>

七月場所、星の潰し合いから浮上するのは誰になるの
か。誰にでもチャンスはありそうだが、これは果たし
ていいことなのだろうか。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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