名古屋は雨が降り、いくぶん気温はおさえられた。
それでも湿度のせいか汗ばむ。天候のせいではない
だろうが、平日の前半は館内はがらがらである。七月
場所は当日売りがあるが、マス席の切り売りはある
のだろうか。また、通常開催になっても自由席はなく
なるのでは、というショッキングな見方を相撲仲間
から聞かされた。大相撲はどこへむかっているのか。
ただ、土俵の充実は大関陣の1日1勝2敗ペースでほど
遠くなっている。
その中で目を見張る相撲があった。貴景勝である。
対戦相手は大関戦7連勝中の琴ノ若である。今日の
貴景勝は気合い・闘志がまるで違った。真っ向からの
押しが炸裂。途中張り手も出して琴ノ若を圧倒した。
大関戦連勝中の琴ノ若にそうはいくかい、とばかりの
意地の相撲だった。貴景勝がこういう相撲をとって
いけば場所は面白くなる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/貴A.png)
正代は連続10勝中の霧馬山と対戦した。相撲は四ツ身
の組み手争いとなった。そのなかから霧馬山が右から
の攻めで正代を横から後ろ向きにさせて送り出した。
正代は3連敗である。大関陣弱体の象徴のような存在
になってきた。正代は弱いのか、と問われればかなり
弱くなっているとしか言い様がない。それが今の正代
の現実を見据えた実力である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/正代A-e1657625729913.png)
照ノ富士は先場所敗れた隆の勝戦である。とはいえ
照ノ富士に苦手意識はないと思う。相撲は、隆の勝の
一の矢では照ノ富士をくずせない。離れての攻防の
展開となった。照ノ富士が腕をたぐる。四つ身で照ノ
富士有利かと思えば、隆の勝との投げの打ち合いで
照ノ富士ぐらつく。だが、投げの打ち合いは最後まで
粘った照ノ富士が制した。まったく予想しない流れの
熱戦になった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/照A-1-e1657625764298.png)
七月場所、星の潰し合いから浮上するのは誰になるの
か。誰にでもチャンスはありそうだが、これは果たし
ていいことなのだろうか。