一月場所後、理事に立候補する親方が10人
ちょうどとなり、無投票で決まる流れとなっ
た。それだけにそれほど話題にはならなかっ
た。10人の立候補者は下記である。
出羽海(元前頭小城乃花)
春日野(元関脇栃乃和歌)
境川(元小結両国)
芝田山(元横綱大乃国)
花籠(元関脇太寿山)
佐渡ヶ嶽(元関脇琴ノ若)
陸奥(元大関霧島)
伊勢ノ海(元前頭北勝鬨)
八角(元横綱北勝海)
伊勢ヶ浜(元横綱旭富士)
新たに立候補した親方は佐渡ヶ嶽、伊勢ノ海
であり、復帰が陸奥である。理事候補は三月
場所後の評議員会の承認を経て選任される。
花籠以外は部屋持ちである。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/02/110928琴奨菊大関-e1645681740839.jpg)
現代では一門の定義は理事、副理事を生み
出す仕組みといっていい。だからといって
一門は考え方が同じというわけではない。
その一門も本家分家だけの関係ではなくなっ
て複雑になっている。一門の相撲部屋と部屋
の系統は以下である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/02/一門-1.jpg)
時津風一門は理事を2人出した。副理事が
高砂の元朝乃若の若松になったことは、16票
時津風一門と11票高砂一門が手を組んだと
推察できる。
元北勝海の八角が理事になったのは平成24年
一月場所後である。理事長になったのは平成
26年三月場所後である。今度再選されれば
理事長を令和6年まで10年務めることになる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/02/210328千秋楽表彰-126-e1645681784553.jpg)
すっかり様変わりしてしまったのは、力士
育成の手腕評価が薄れてきてしまった点で
ある。元前頭3枚目の大ノ海の花籠は横綱
若乃花をはじめ7若、横綱輪島、大関魁傑、
関脇荒勢ら多くの幕内力士を育てた。だから
理事になっても不思議はなかった。
弟子が二人しかいなかった元多賀竜が理事で
あったことはまさに逆行するものであった。
それが錣山(元寺尾)、湊(元湊富士)を
時津風一門から去らせる原因になった。大
横綱白鵬を育てた宮城野(元前頭13枚目竹葉
山)は不遇のまま今年8月定年を迎える。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/02/宮城野-e1645681802121.jpg)
大阪のホテルが決まりました。 。
興味深いテーマをこれからもお届けします。