日本相撲協会は現在公益財団法人である。
公益財団法人に認定されたのは2014年1月の
ことである。公益法人財団法人になるにあた
って、年寄名跡の売買を禁止した。だが、
実態は指導料、顧問料という名で取引がおこ
なわれているようである。
番付の大幅削減に取り組んだ元双葉山の時津
風理事長も年寄株には金銭的な問題があって
手をつけられなかった。元佐田の山の境川
理事長も年寄株の協会管理を唱えたが、親方
衆の反対にあい頓挫した。
公益財団法人の前は財団法人であった。この
時代が長いせいか、表彰状を読むたびに聞く
財団法人日本相撲協会がしみついている。
ちなみに辞書によると公益財団法人…一般
財団法人のうち、行政庁から公益性を認めら
れた法人。法律で定められた23の公益目的
事業を行い社会貢献することを目的とする。
公益財団法人を設立するためには、一般財団
法人を設立している必要があり、認定される
と税制面の優遇などが受けられる。かつての
財団法人も税制面の優遇はあった。
では財団法人はいつから始まったのか。それ
は大正14年の1925年12月28日からである。
文部大臣岡田良平の名で許可がおりた。
財団法人となった協会は運営の変革に着手
した。陸軍大将福田雅太郎を会長にし、
陸軍中将広瀬正徳を理事長及び会計主任に
迎えた。中野勇次郎、辰野保が法律顧問に
選任された。協会が財団法人になったこと
で、財政ピンチのときは文部省が助けて
くれると思い違いをした力士がいたようで
あった。;
それ以前に仰天すべきことがあった。大正
10年の5月、国技館が資本金60万円で株式
会社組織になったことがあった。ただ、
長く続かず翌年の1月、株式組織を解散
している。
冬季オリンピックを観戦。
興味深いテーマをこれからもお届けします。