大相撲

かつてあった国技館株式会社

2022年2月7日

日本相撲協会は現在公益財団法人である。
公益財団法人に認定されたのは2014年1月の
ことである。公益法人財団法人になるにあた
って、年寄名跡の売買を禁止した。だが、
実態は指導料、顧問料という名で取引がおこ
なわれているようである。

<両国国技館>

番付の大幅削減に取り組んだ元双葉山の時津
風理事長も年寄株には金銭的な問題があって
手をつけられなかった。元佐田の山の境川
理事長も年寄株の協会管理を唱えたが、親方
衆の反対にあい頓挫した。

公益財団法人の前は財団法人であった。この
時代が長いせいか、表彰状を読むたびに聞く
財団法人日本相撲協会がしみついている。
ちなみに辞書によると公益財団法人…一般
財団法人のうち、行政庁から公益性を認めら
れた法人。法律で定められた23の公益目的
事業を行い社会貢献することを目的とする。
公益財団法人を設立するためには、一般財団
法人を設立している必要があり、認定される
と税制面の優遇などが受けられる。かつての
財団法人も税制面の優遇はあった。

<蔵前国技館の絵葉書>

では財団法人はいつから始まったのか。それ
は大正14年の1925年12月28日からである。
文部大臣岡田良平の名で許可がおりた。

財団法人となった協会は運営の変革に着手
した。陸軍大将福田雅太郎を会長にし、
陸軍中将広瀬正徳を理事長及び会計主任に
迎えた。中野勇次郎、辰野保が法律顧問に
選任された。協会が財団法人になったこと
で、財政ピンチのときは文部省が助けて
くれると思い違いをした力士がいたようで
あった。;

<旧両国国技館の絵葉書>

それ以前に仰天すべきことがあった。大正
10年の5月、国技館が資本金60万円で株式
会社組織になったことがあった。ただ、
長く続かず翌年の1月、株式組織を解散
している。

冬季オリンピックを観戦。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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