大相撲

■初 4日目照の恐るべき一撃に宇良ふっとぶ

貴景勝が4日目から休場した。これで大関に
なって15場所中6場所休場である。負け越し
は6場所に及ぶ。1度大関を落ち、復帰して
から4度めのカド番になる。今回の休場は
休場率、負け越し率の数字をあげる結果に
なった。ここに貴景勝の限界を見る思いで
ある。横綱どころか大関の名を汚す恐れさえ
出てきた。このままいけば、千秋楽結びの
一番は照ノ富士対正代になる。なぜか力が
はいりにくい対戦である。

照ノ富士は前日貴景勝をくだした宇良と対戦
した。前日の殊勲インタビューの質問に
「ちょっとよくわからないですね」を繰り
返した宇良。取りつく島もない中身であった。
昨年の九月場所では宇良がくいついて長い
相撲になった。それだけに照ノ富士はそう
した相撲は避けたいところである。

<照ノ富士ピンチ>

相撲はこう展開した。宇良低く入って右ざし
左おっつけから肩透かし。さらに二本入って
体勢をつくった。そして向こう正面寄り立て
る。照ノ富士上体がのびるが懸命に残し、
右ざしから反撃。最後左からの突きに宇良が
ふっとんでしまった。

<照ノ富士の突きに宇良ふっとぶ>

宇良は善戦したが、照ノ富士の牙城はくずせ
なかった。それにしても照ノ富士の土俵際で
残す力は驚異的である。それが強さの要素に
なっている。力のこもった一番だった。

正代は九死に一勝となった。正代踏み込んで
出るが、若隆景まわりこんで右おつうけで
一気に出て黒房下土俵で正代が土俵を割った。
しかし勇んで出た若隆景に勇み足があり、
正代は思いがけない1勝を拾った。

<若隆景に勇み足>

御嶽海は明生に対し、前に出るも向こう正面
で明生の必死の下手投げに勝負は微妙となっ
た。物言いがついて取り直しとなった。今度
は、御嶽海が圧力で圧倒して4勝とこれ以上
ない形となった。御嶽海は照ノ富士と優勝を
争う存在になれるのか。御嶽海だけに現時点
ではなんともいえない。

<御嶽海対明生戦最初の微妙な勝負>

国技館内は空気の流れをよくするためか
暖かいとはいえません。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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