引き続き以下の基準から幕下のホープ厳選
10人のうち残り5力士に触れていく。
1.22歳以下(2021年12月31日時点)
2 .幕下成績が勝ち越していること
3 .元関取は対象外とした
狼雅
ロシア出身 二子山(元雅山)部屋
最高位幕下2枚目 幕下成績57勝41敗 22歳
狼雅は鳥取城北高校に相撲留学し、高校横綱
になっている。ロシア出身だが、父とモン
ゴルですごした時期がある。序ノ口から各段
1場所で幕下入りした。序二段時代は照ノ
富士と優勝決定戦を行い勝っている。右四つ
寄りの相撲である。2020年の幕下成績は21勝
14敗で今年(2021年)の一月場所最高位の
幕下2枚目まで番付をあげた。だが、今年は
21勝21敗と低迷した。これでは十両をねらえ
ない。幕下在位は、きたる一月場所で15場所
になる。もっている素材からいって十両に
あがってもおかしくなかった。2022年は勝負
の年になる。
熱海富士
静岡県出身 伊勢ヶ濱(元旭富士)部屋
最高位幕下14枚目 幕下成績17勝4敗 19歳
飛龍高校相撲部では1年からレギュラーと
いう脅威の逸材であった。それはプロ入り
してからも変わらなかった。入門してから
まだ1年あまりで、序ノ口から各段1場所で
幕下入りした。幕下は3場所、通算6場所を
経験したが、まだ負け越したことがない。
幕下では石崎に2敗、欧勝海、つる林に負け
ただけの4敗である。右四つ寄りの相撲。
2022年は幕下上位の壁にあたるのか、十両
入りを決めるのか注目の力士である。
栃神山
埼玉県出身 春日野(元栃乃和歌)部屋
最高位幕下8枚目 幕下成績50勝41敗 20歳
アマ時代は中学横綱になり、高校は相撲の
名門埼玉栄高校相撲部で鍛えられた。同期に
十両に昇進した北の若がいる。高校総体で
3位、国体少年部で2位の実績を残した。
きたる一月場所で幕下在14場所目になる。
今年(2021年)は23勝19敗で、3場所負け
越している。昨年は幕下で19勝16敗だった。
幕下ではじわじわと星をのばしてきた。十両
入りはまだ時間がかかりそうな流れである。
欧勝海
石川出身 鳴戸(元琴欧洲)部屋
最高位幕下7枚目 幕下成績21勝8敗6休 20歳
相撲道場に通う相撲少年だった。中学、高校
と相撲を取り続けての入門だった。前名は
欧深沢(おうふかさわ)である。序ノ口から
まだ9場所目である。序二段で優勝している。
幕下は5場所だが、21勝8敗6休と勝ち越し
ている。133キロとけして大きくはない。
熱海富士とは1勝1敗の対戦成績である。
ただ、2度休場がある。ともに負け越しと
なった。これがマイナスに働いている。2022
年、注目の力士であることは間違いない。
篠原
静岡県出身 藤島(元武双山)部屋
最高位幕下29枚目 幕下成績19勝16敗 20歳
小学校から相撲クラブに通う少年だった。
栃神山同様飛龍高校出身である。伊勢ヶ濱
部屋の颯富士(20歳)は同期である。序ノ口
からまだ10場所と順調な出世街道である。
序ノ口で優勝している。突き押し相撲である。
幕下在位は5場所だが、19勝16敗と勝ち越し
た。ただ、五月場所以降は一進一退である。
三月場所では阿炎と対戦している。欧勝龍に
2敗している。まだ、これからの若武者で
ある。
(終わり)
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興味深いテーマをこれからもお届けします