大相撲

30歳照ノ富士の戦い

2021年は照ノ富士の年だった。優勝4回。
関脇から大関へ、大関から横綱へのぼりつめ、
年間77勝13敗だから快進撃の1年であった。
幕内に復帰したのは昨年(2020年)の七月
場所だから、急速な地力向上と序二段から
はいあがってきた精神力に感服せざるをえ
ない。

<優勝インタビュー>

相撲は右四つの型がいい。上手は浅く、かい
なが返って相手に上手をあたえない。左四つ
でも相当戦える。また、攻められても持ち
こたえるだけの力がついている。九月場所
敗れた大栄翔には十一月場所執念の逆転勝ち
をした。ひざの影響はみられなかった。

<十一月場所大栄翔に大逆転>

照ノ富士は11月29日に30歳になった。2022年
は30歳の戦いになる。先輩モンゴル横綱は
30歳のとき、どのような状態だったか。朝青
龍は事件をおこして引退したため、30歳横綱
を経験していない。白鵬は30歳のとき63勝
15敗12休で2回優勝している。なお、休場は
横綱になって初めてである。

日馬富士の30歳は56勝24敗10休で優勝はない。
この時期日馬富士は11場所連続優勝がなかっ
た。鶴竜は54勝25敗11休である。優勝は1回
で初優勝から8場所あいての優勝だった。
鶴竜は初優勝だけで横綱になったが、成績は
もうひとつだった。

<日馬富士>

白鵬は別格としても日馬富士・鶴竜は厳しい
戦いをしいられている。ただ、照ノ富士が
先輩モンゴル横綱の30歳と異なるのは、照ノ
富士を脅かす横綱がいないということである。
しかも照ノ富士の一人横綱は続きそうである。
大関貴景勝・正代では照ノ富士に太刀打ち
できない。むろん関脇御嶽海も。

照ノ富士につまずきがあるとしたら、休場
である。ケガが力士生命に影響を与える。
白鵬は横綱初休場後毎年休場して、引退する
まで休場のない年はついになかった。照ノ
富士はいつまで相撲を取れるだろうか。日馬
富士は事件の責任を取って34歳で引退した。
鶴竜は35歳、白鵬は36歳で引退した。鶴竜・
白鵬の晩年は休場が多すぎた。照ノ富士は
33歳まで取れれば十分なのではないだろうか。

<照ノ富士>

2022年も優勝候補は照ノ富士しかあげられ
ない。目標とする優勝10回を目指して照ノ
富士30歳の戦いに引き続き期待したい。

再び多忙な日々となりました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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