遅まきながら実現した1敗同士の貴景勝対
阿炎。13日目最大の注目の一番である。相撲
は、貴景勝が先に攻め込むことこそが勝利の
方程式であった。それが、阿炎との攻め合い
からまわり込んだため、押されっぱなしに
なって赤房下土俵に押し出された。ひ弱な
貴景勝を露呈させただけに終わった結果と
なった。
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貴景勝は自ら1敗で単独追走する立場であり、
下位の1敗阿炎を止める役目があったはず
である。それが下位にやすやすと負ける大関
って一体何。思い起こせば2020年一月場所
千秋楽で幕尻の徳勝龍に負けた。
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先場所は前頭10枚目で優勝戦線に浮上して
きた妙義龍にも負けている。特別待遇を受け
ていながら貴景勝は大関の面目丸つぶれを
繰り返している。貴景勝に下位の好成績者は
止められない。あてにならない。これが新
法則である。
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全勝照ノ富士は関脇御嶽海と対戦した。優勝を
争うかと思えた御嶽海は9勝3敗の成績。期待
は急速に失われた。相撲は、照ノ富士がはさみ
つけての四つから一気に西土俵に寄り切った。
いつものパターンである。御嶽海には何の工夫
もなかった。
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14日目は全勝照ノ富士と阿炎が激突すること
になった。貴景勝は正代と対戦する。千秋楽
は照ノ富士貴景勝が予想される。となると、
貴景勝対御嶽海、照ノ富士対正代戦がなく
なる公算が強い。展開によっては正代対御嶽
海戦がなくなる恐れがでてくる。
ないないづくしのなかで2021年最終場所の
優勝者が決定しようとしている。
【福岡情報】
十一月場所は通称九州場所というが、本場所
開催地福岡県と隣接している県は大分県、
佐賀県、熊本県だけである。むしろ中国地方
の山口県のほうが近い。空席はあるが、それ
でも前半の平日よりははるかに入った。岡山
から来たおばあさんと出会った。当日売りの
らくらく1人マス席で観戦するという。ホテ
ルのカタログを手にホテルを決めるという。
九州場所は九州人だけでなく、他の地方から
も支えられている。