大相撲

■福岡12日目 好取組が失われた終盤2日目

12日目、好取組を作成しようと思えばできた。
観客は貴景勝対高安、正代対霧馬山より貴景
勝対阿炎の1敗同士、正代対阿炎のほうが
見たいはず。それをもっと早くやればなお、
よかった。1敗阿炎は2敗玉鷲をなんなく
退けた。いくら阿炎が平幕相手に白星を重ね
ても強者の証明にはならない。阿炎の対戦
相手は前頭6枚目以下ばかりである。優勝は
強者の証明であるはずだ。

<阿炎、玉鷲に完勝>

阿炎は13日目ようやく貴景勝と対戦する。
はっきりいって13日目では遅すぎる。これに
よって貴景勝は正代か御嶽海戦がなくなる
恐れがでてきた。毎場所繰り返される上位戦
の取り崩し。これを繰り返すくらいなら審判
部ではなく、AIに取組を作成してもらった
ほうがはるかにましである。

あるいは優勝資格を決めるという方法も考え
られる。幕内は横綱・大関との対戦圏内と
そうでないクラスの2部構成である。幕内
2部は優勝対象としない。と決めれば幕内
中位以下でいかに好成績をあげても優勝とは
ならない。こう決めておけば、あわてて遅す
ぎる大関戦を組む必要がなくなる。

12日目、貴景勝は高安を退けて1敗を守った。
しかし、見たかったのは阿炎戦であった。
どこか残念な思いで観戦した一番になって
しまった。

<貴景勝、高安を退ける>

照ノ富士は先場所負けた明生が相手である。
明生は素早くさしてふところに入った。
照ノ富士は右まわしが取れず、上体がおき
かけている。明生果敢に足をかけにいくが、
照ノ富士これを掛け投げで切り返した。
照ノ富士のほうが一枚も二枚も上だった。

<連続写真で見る照ノ富士の掛け投げ>

阿炎が優勝するためには14日目照ノ富士戦が
不可欠になる。

【福岡情報】
相撲仲間が13日目3人観戦に来る。一人は
初日、2日目と観戦して2度目の福岡入りと
なる。例年に比べて人数減である。1人は遅い
夏休みを取って9日間観戦するのが通例になっ
ていた。東京場所で今回は行かない、と聞いて
いた。もう1人はここのところ東京場所は来る
が、地方場所は全休である。地理的には東京
場所より、名古屋、福岡のほうが近いので
ある。それでいて東京の全日本は来るという。
ほかにも見慣れた顔が消えていた。観戦者も
冬の時代にはいった(?)。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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