大相撲

白鵬10大記録5 勝利数

勝利数となると数がものをいうだけに6場所
制力士の独断場である。横綱の代でいえば
大鵬以降になる。6場所制の申し子大鵬が
引退したとき、その記録は当分破られない、
と思われた。後にメディアで話題になった
のは通算勝利数であった。まず、この点を
中心に触れていこう。

大鵬の通算勝利数は872勝であった。幕下以下
は7番相撲だが大鵬のときは8番であった。
ただ、幕下以下の大鵬は番付運がなく、成績
の割に時間がかかってしまった。ちなみに
初代若乃花は幕下以下で5番、6番、12番
相撲のときがあった。大鵬の通算勝利は872勝
であった。この記録を破った力士が北の湖
だった。通算勝利951勝であった。ところが
通算勝利が1000勝を超える力士が現れた。
千代の富士である。この数字は驚きをもって
ファンに認識された。

<千代の富士>

この千代の富士の記録1045勝に挑んだ力士が
いた。大関魁皇である。魁皇最後の場所は
連日悪戦苦闘だった。魁皇はこの場所2勝
上まわる1047勝をあげ、場所中引退した。
このとき筆者は予言した。この記録はいつか
白鵬によって破られると。当時のメモが以下
である。

<魁皇最後の勝利 安美錦戦>

魁皇が左四つ十分の体勢で旭天鵬に上手を
与えず寄り切って通算勝利数1046勝をあげ、
新記録を達成した。しかし、この瞬間にも
超スピードで追い上げてくる力士がいる。
超人白鵬である。白鵬は60場所で604勝をあげ
ている。しかも2009年、2010年は86勝をあげ
ている。

今後12.5勝平均をあげていくと40場所(6年
4場所)で1104勝に達する。白鵬の実力なら
ここ3年は6場所で78勝以上あげていくの
では。そして柔軟性がある体質はけがをしに
くく休場は少ないと考えられる。魁皇の記録
はすでに破られる運命にある。

<2017年7月 高安戦で通算1048勝の新記録>

実際、白鵬は6年後と1場所目の2017年七月
場所13日目の高安戦で1048勝をあげて記録を
更新した。このあとも記録をのばし、最終的
に通算勝利数は1187勝まで到達した。1048勝
を達成したとき、次は幕内1000勝と書いた
メディアがあったが、こちらは1093勝まで
いった。2位は魁皇の879勝である。横綱
勝利数は899勝(2位は北の湖の670勝)で
ある。白鵬は勝利数3部門でトップという
途方もない記録を残した。

<2021年7月 白鵬最後の勝利 照ノ富士戦>

九州へ送ったビッグな荷物が大変喜ばれてなによりです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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