大相撲

白鵬10大記録2 年間最多勝

年間最多勝。それは野球のホームラン王の
ように勝ち星が多い力士に輝く栄光である。
したがって例外はあるにせよ休場はマイナス
に働く。大正15年にスタートした優勝制度
以降年間最多勝はけんか玉の玉錦5回、無敵
双葉山5回、マムシ栃錦5回ついた。連続
年間最多勝は玉錦と双葉山の3年連続が最高
だった。昭和33年から年6場所制になった。

<2007年11月 白鵬>

これを更新したのが王者大鵬だった。通算
6回年間最多勝についた。はじめての年間
最多勝は昭和35年で20歳のときだった。大鵬
はこの年が新入幕だった。また、大鵬は5年
連続年間最多勝で、これまでの記録を更新
した。さらに大鵬は年間81勝9敗という最高
成績を残した。80勝超えは大鵬が初めてだっ
た。

これをさらに更新したのが怪童北の湖であっ
た。7回年間最多勝についた。最初の年間
最多勝が昭和49年で21歳のときであった。
この年北の湖は関脇から横綱にまで飛躍した。
5連続年間最多勝は大鵬と同じだった。ただ、
年間最高成績は82勝8敗で記録を更新した。
のちに朝青龍も5連続年間最多勝だが、年間
最高成績は84勝6敗で新記録を達成した。

<北の湖>

こうした記録を一挙に更新したのが白鵬であった。

H19年 74勝16敗 優勝4回
H20年 79勝11敗 優勝4回
H21年 86勝4敗 優勝3回 記録更新
H22年 86勝4敗 優勝6回 タイ記録
H23年 66勝9敗 優勝4回 年5場所
H24年 76勝14敗 優勝2回
H25年 82勝8敗 優勝4回
H26年 81勝9敗 優勝5回
H27年 66勝12敗12休優勝3回

H29年 56勝9敗25休優勝3回

白鵬は10回年間最多勝についた。最初は平成
19年で白鵬22歳のときである。この年白鵬は
大関から横綱に駆け上がったときである。
それから9年連続年間最多勝という途方も
ない記録をつくった。なお、平成28年は稀勢
の里が年間最多勝であった。年間最高成績は
86勝4敗で2度達成した。1年間にわずか
4回しか負けなかったのである。驚異的で
ある。白鵬はすべての年間最多勝の記録を
破ったのである。

<2010年11月 年間最多勝の表彰を受ける白鵬>

白鵬時代はある意味年間最多勝で始まり、
最後の年間最多勝で終わりを迎えたといえる
かもしれない。

新型コロナ感染者激減。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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