10月2日午後1時琴勇輝の引退相撲がおこな
われた。コロナ禍初の引退相撲となった。
観客はいれず、関係者を中心とした興行だっ
た。その関係者に相撲仲間がいた。彼から
写真数枚とメモが送られてきた。そのメモを
見てコロナ禍の引退相撲の姿がみえてきた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/10/211002琴勇輝-021-e1633172849887.jpg)
まず、客席は一人マスであった。それも正面、
東西正面寄りの半分だけの使用であった。
向こう正面、東西向こう正面寄り半分は未使
用であった。またたまり席も未使用であった。
断髪の段取りだが、まず、東西のたまり席に
テーブルをおき、そこでアルコール消毒液を
用意する。はさみを入れる方は必ず西で消毒
し、はさみをいれて東で消毒するという流れ
で進行した。こうすることでいちいちはさみ
をかえたり消毒したりする手間をなくした。
またはさみをいれるときはマスクを一時的に
はずした。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/10/211002琴勇輝-153-e1633172876687.jpg)
この興行は佐渡ヶ嶽部屋だけでおこなって
いるものだが、最初のほうで照ノ富士がはさ
みをいれた。土俵下に段をつくりじゅうたん
で覆い、数多くの女性もはさみをいれた。
終わりに来て親族がはさみをいれた。部屋の
関係者以外では松鳳山、高安、春日山(元勢)、
鳴戸(元琴欧洲)、高田川(元安芸乃島)、
花籠(元大寿山)、芝田山(元大乃国)が
はさみをいれた。そして部屋の力士、親方、
OBがはさみをいれた。そのなかには元琴奨菊
の秀ノ山親方がいた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/10/211002琴勇輝-883-e1633172905763.jpg)
止めバサミを前に館内が暗くなり、琴勇輝に
スポットライトがあたった。彼の土俵人生が
しみじみ語られる。そしてついに師匠佐渡ヶ
嶽(元琴ノ若)が琴勇輝の髷を切り離した。
三方に例をした後、家族から花束が贈られた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/10/211002琴勇輝-1181-e1633172937748.jpg)
琴勇輝の整髪後再び師弟は土俵に上がり、
二人でご挨拶を述べた。琴勇輝の頭は丸刈り
だった。こうして琴勇輝の引退相撲は幕を
閉じた。
残暑の日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。