白鵬の引退および間垣襲名が条件付で理事会
において承認された。条件とは誓約書の署名
であるのだから異例のことである。その誓約
書の内容は明確化すると以下である。
1.新人の親方として、理事長をはじめ先輩
親方の指揮命令・指導をよく聞く
2.本場所等、与えられた職務を誠実に行う
こと
3.大相撲の伝統文化や相撲道の精神、協会
の規則・ルール・マナー、相撲界のならわし・
しきたりを守ること
4.3から逸脱した言動を行わないこと
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特別なことは特にない。それでも白鵬には釘
をさしておかなければ何をされるかわから
ない、という不安があったことになる。それ
は過去に次の主な問題があったことが背景
としてあった。
1.2015年一月場所後 稀勢の里対白鵬戦が
取り直しになったことに対して審判へクレーム
2.2017年十一月場所 嘉風戦で敗れた一番
で立ち合い不成立を主張
3.同表彰式で万歳三唱を促した。
4.2019年三月場所 表彰式で三本締めを
促した。
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上記以外にもあった。白鵬は一生懸命やり
ますと、受け入れ署名した。理事会前には
10年部屋をもてないなどの見出しがスポーツ
新聞に掲載された。どなたかがそういう考え
をもっていたことが推測される。白鵬の65歳
までの年寄人生は約28年5カ月1週である。
これで10年では雇い殺しになる。そもそも
日本の法律でまかり通る中身なのだろうか。
幸いその条件は入らなかった。
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誓約書の中身で思い起こすのが、貴乃花で
ある。弟子の貴ノ岩が暴行事件の被害者と
なったとき、協会の事情聴取を頑なに拒否し、
非協力の姿勢であった。理事長や協会幹部を
信用してないとまで言った。許可をえないで
勝手にテレビのインタビュー特番に出演した。
2018年三月場所前は内閣府へ告発状提出。
これは協会員の生活を脅かす行為とみなされ
た。さらに府立体育館への無断欠勤である。
その貴乃花はのちに突然協会を離職して今は
いない。
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白鵬は念願だった親方として後進の指導に
あたれることになった。そのために帰化まで
した。力士として強くなるだけでは半人前、
強い力士を育ててこそ一人前である。貴乃花
を戒めとして、よき親方になって強い力士を
育てていただきたい。
30日、白鵬引退承認のニュースは少なかった。
興味深いテーマをこれからもお届けします。