大相撲

引退白鵬 異例の誓約書条件で承認

2021年10月1日

白鵬の引退および間垣襲名が条件付で理事会
において承認された。条件とは誓約書の署名
であるのだから異例のことである。その誓約
書の内容は明確化すると以下である。

1.新人の親方として、理事長をはじめ先輩
親方の指揮命令・指導をよく聞く
2.本場所等、与えられた職務を誠実に行う
こと
3.大相撲の伝統文化や相撲道の精神、協会
の規則・ルール・マナー、相撲界のならわし・
しきたりを守ること
4.3から逸脱した言動を行わないこと

特別なことは特にない。それでも白鵬には釘
をさしておかなければ何をされるかわから
ない、という不安があったことになる。それ
は過去に次の主な問題があったことが背景
としてあった。

1.2015年一月場所後 稀勢の里対白鵬戦が
取り直しになったことに対して審判へクレーム
2.2017年十一月場所 嘉風戦で敗れた一番
で立ち合い不成立を主張
3.同表彰式で万歳三唱を促した。
4.2019年三月場所 表彰式で三本締めを
促した。

上記以外にもあった。白鵬は一生懸命やり
ますと、受け入れ署名した。理事会前には
10年部屋をもてないなどの見出しがスポーツ
新聞に掲載された。どなたかがそういう考え
をもっていたことが推測される。白鵬の65歳
までの年寄人生は約28年5カ月1週である。
これで10年では雇い殺しになる。そもそも
日本の法律でまかり通る中身なのだろうか。
幸いその条件は入らなかった。

誓約書の中身で思い起こすのが、貴乃花で
ある。弟子の貴ノ岩が暴行事件の被害者と
なったとき、協会の事情聴取を頑なに拒否し、
非協力の姿勢であった。理事長や協会幹部を
信用してないとまで言った。許可をえないで
勝手にテレビのインタビュー特番に出演した。
2018年三月場所前は内閣府へ告発状提出。
これは協会員の生活を脅かす行為とみなされ
た。さらに府立体育館への無断欠勤である。
その貴乃花はのちに突然協会を離職して今は
いない。

<2018年3月28日スポーツ報知の記事>

白鵬は念願だった親方として後進の指導に
あたれることになった。そのために帰化まで
した。力士として強くなるだけでは半人前、
強い力士を育ててこそ一人前である。貴乃花
を戒めとして、よき親方になって強い力士を
育てていただきたい。

30日、白鵬引退承認のニュースは少なかった。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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