九月場所の優勝候補は照ノ富士しかいなく、
その通り照ノ富士が優勝した。きたる十一月
場所も状況は変わらない。妙義龍が優勝争い
をしたからといって、上位と連日対戦する
地位で優勝争いに再び加わるとは考えにくい。
現に妙義龍は今年(2021年)の三月場所、
五月場所は上位で負け越している。
それでは照ノ富士は今後何回くらい優勝でき
るのだろうか。崩れない限り十一月場所の
優勝は固そうである。場所後照ノ富士は30歳
になる。照ノ富士を脅かす存在はいない。
30歳で年3回優勝できれば上出来である。
気になるのはやはり両膝の具合である。師匠
伊勢ヶ濱(元旭富士)の定年は2025年の7月
である。そこまでもてば横綱は4年務める
ことになる。
次の横綱は照ノ富士の現役中には誕生しない
かもしれない。一人横綱で29歳に横綱になり、
両膝に不安を抱える前例はない。問題はいつ
照ノ富士が横綱としての苦闘が始まるかで
ある。仮に32歳とすると31歳で2回優勝、
それ以降は1回優勝があるかないかとすると
11回~12回になる。鶴竜の6回、日馬富士の
9回を超えることになる。
元大関が序二段にまで落ちて幕内に復帰した。
このとき誰も大関への復帰は考えられなかっ
た。まして大関2場所で横綱にまで駆け上が
るなど夢のまた夢であった。そんなとてつも
ない奇跡を見せてくれた照ノ富士である。
優勝予想は11回~12回とでたが、もっと大き
な夢を見させてくれる、そんな可能性も考え
られる。
資料を整理。
興味深いテーマをこれからもお届けします。