大相撲

■夏11日目 予想をはるかに超えた照ノ富士の1敗

全勝優勝の話題が出始めた照ノ富士。それ
ほど磐石で安定した相撲を取り続けてきた。
その照ノ富士がまったく意外なカタチで黒星
がついた。11日目の対戦相手は妙義龍である。
相撲は、妙義龍がもろざしではいるが、照ノ
富士が豪快な小手投げで一蹴した。照ノ富士
の勝利と思った瞬間、物言いがついた。土俵
の展開から髷しか考えられなかった。

<妙義龍戦反則負けの照ノ富士>

審判の協議の結果、やはり、照ノ富士が妙義
龍の髷をつかんだとして反則負けとなった。
誰が照ノ富士倒すのかではなく、照ノ富士の
自滅というカタチになった。誰がこんな照ノ
富士の敗戦を予想できただろうか。この敗北
が照ノ富士にどういう影響を与えるか。照ノ
富士は気持ちをきりかえられるかどうかで
今場所の行方が決まる。

<小手投げが決まったと思ったが一転>

横綱朝青龍は2003年七月場所5日目、モン
ゴルの先輩旭鷲山相手に反則負けをしている。
この場所朝青龍は5勝5敗5休で途中休場
している。また、2014年五月場所横綱日馬
富士が稀勢の里に反則負けしている。こちら
は14日目で場所への影響は少なかった。成績
は11勝4敗だった。

<審判の協議>

2敗貴景勝は3敗高安と対戦した。難敵で
ある。両力士あたりあって突き合い、押し
合いからのなかから貴景勝いなして送り出し
た。貴景勝は内容のいい相撲で2敗を守った。
1差となりって、自力優勝の目ができた。

<高安を送り出した貴景勝>

それにしても全勝優勝は難しい。大関の全勝
優勝は大正15年優勝制度以降16例があるだけ
である。吉葉山以降は15戦全勝優勝である。

清水川11戦全勝
双葉山11戦全勝
双葉山13戦全勝
吉葉山
輪島
隆の里
若嶋津
大乃国
武蔵丸
貴ノ花
貴乃花
白鵬
日馬富士
日馬富士
豪栄道

双葉山、貴乃花、日馬富士は大関で2場所
連続全勝優勝している。最高位大関では清水
川、若嶋津、豪栄道の3人しかいない。

1敗照ノ富士は12日目阿武咲と、2敗貴景勝
は逸ノ城と対戦する。2敗の遠藤はなぜか
下位相手になった。残り4日間、展開は照ノ
富士の気持ち次第である。

国技館への行き、帰りとも電車が遅れました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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